ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

グレたくなるとき

近所の中学生のお姉さんから、「いま、中学校が荒れている!」と
聞いた小5の花子、すっごい興奮して帰ってきた。
「金髪でタバコ吸ってるって!!」と。

夫とまた一般的な非行をするわけね、
典型的すぎて絶対に嫌だ!という話で盛り上がっていたら、
娘に「なんで?」と聞かれた。

いかにも反抗したいんです!というわかりやすい服装や髪型、
そんな単純な発想しかでてこないのは情けない!
もっと「僕はみんなとは違う!」アピールをしたらいいのに、
という話を夫がした。

ええ、激しく同意。
もっと違う方向で”反抗”とか”反一般的”なもの、
「例えば?」と聞かれて考えてみた。
男子中学生なのに、ミニスカートで登校!
髪の毛を染めるなら、おばあちゃんの白髪染め風に紫に、
先生よりも俺のほうが授業がうまいで!と言うくらいに
何かの科目でテストを完璧にして、先生の知識を上回るとか、
もう学校で教えてもらうことは無い!と欠席した挙句に
定期テストで全教科満点を取るとか…
「かっこいいぃ」と私なら言ってしまうんだけれど。

学校で授業妨害して、親や先生にわかりやすく
反抗の象徴として髪を染めて、喫煙して…
「格好悪い」って、気づいてほしい。

どうしてグレたくなるのかしら…と思っていたら、
娘が先々週に時間をかけて作った社会のまとめノート、
「求められていることと違う」ということでC評価をもらってきた。
どこがC?これで?なんで?と全くわからないけれど、
先生からの評価の低さに「グレてやる!!」と言いたくなった、私が。
”正当な評価ではない”と感じて、
それに意見したところで対応がきちんとされないだろう、と思うと
”グレたくなる”のかもしれない。

まずは、「この評価に至った理由をきちんと説明してもらったら?」と
娘に話し、その説明にも納得できなかったけれど、
そもそも”正当な評価”っていうのはない、ということを
学ぶ第一歩だったのかもしれない。
社会は”不平等”で”正当な評価は常にあるわけでは無い”、
それも学ばなければ。

なんだか凹むとき

コスタリカのパルから、「凹むときってない?」と聞かれた。
彼女は考古学を大学で教え、発掘作業もしていて、
好きなことを仕事にし、順風満帆に思えるけれど、
「なんだか凹む一週間だった」らしい。

そう言われて、知人の某大学教授を思い出した。
大学名を言えば、「うそ!!」と言うような大学の教授で、
もう”友達~”なんて軽く言えず、
「仲良くさせていただいてまして…」と、
どこの方向に敬語を使えばいいのかわからないくらいだけれど
「メイさん、私は結局、負け組なのよ。」と言われたときは
顎が外れそうになった。

え~っと、彼女たちが凹んだり、負け組っていうなら、
私はどれだけ底辺を這いずっていることになるのかしら?

高校からの友人が「最近、仕事ができる上司に対して卑屈になってしまう」
というようなことを手紙に書いていて、
「へぇ~!!」と、ものすごく新鮮な気持ちで読んだ。
そういえば、最後に卑屈な気分になったのはいつだったのかしら?と。

『でんでんむしのかなしみ』ではないけれど、
みんなそれぞれに問題を抱えて生きている、そんなことが
いろいろとわかってきた妙齢になったからか、
うらやましいぃぃぃぃ!!!っていう相手がいない。

アメリカの50代のパルが書いていた。
「若い頃は白と黒だと思っていたの。
いまはほぼグレーだと思うようになった。」

あぁ、わかる!
”竹を割ったような性格”だと私も言われ続けてきたけれど、
最近、”グレーゾーン”ということにしよう、と思うことが多い。
みんなそれぞれ事情があるんだから、そこはグレーで、と。
グレーゾーンがほとんどだと私も思うようになるとは、
落ち着いた大人になったわ~と思った週末だった。

 

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話したくない話題

文通のときに、いろいろな話題を私は忌憚なくするほうだけれど
パルたちの中にはきちんと線引きをする。
「宗教の話はしない」
「政治の話はしない」
「宗教と政治の話はしない」
まぁ、主にこれ。

まぁ、いろいろな考え方の人がいるから、と
相手の嫌がる話題を敢えて出そうとは思わないけれど、
そこまで嫌がる理由がわからない、と思っていた。
ええ、過去形。

私も、「この話題だけは嫌だ」と最近、思う話題がある。
WW2、第二次世界大戦

各国のパルたちと何度か第二次世界大戦の話をした。
オランダ、ドイツ、イギリス、アメリカ、スペイン、ロシア、
中国に台湾。
みんなそれぞれに学校で学んできた歴史の上に自分の意見がある。
簡単に言うと、全く交わらない。
多分、どれもこれも正しい。
ただ、スポットライトを当てる側面が違うだけ。
そして、わかりあえない。

アメリカのパルやイギリスのパルたちが
第二次世界大戦での戦死者数を嘆く。
…日本の一般市民がたくさん原子力爆弾で亡くなったのは?と
つい思ってしまう。
そこに数の論理は関係ない、と思いつつも。
そして、ヒートアップする感情論。

第二次世界大戦の話題はやめよう。
勝者はいない。どの国もそれぞれに大きなものを失った」
そんな協定をロンドンやオランダのパルとは結んでいる。

そんな私にサウスカロライナのパルは
原子力爆弾についてアメリカは言い訳をしない。
あれは仕方が無かった。」というようなことを手紙に書いていて
現在、クールダウンのため返事をまだ書いていない。

どこから書き始めようかとも考えたけれど、
ゴールは「第二次世界大戦の話はやめて」になる。
第二次世界大戦の根は深い。

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言ってみたい台詞

"How are you?”とロンドンのパルからメッセージが来たとき、
「もう久しぶりに大変で…」から止まらなかった。

火曜の夕方に末っ子の次郎39.6度を記録。
学校が暑かった、というので熱中症にでもなったのかと
全身を冷やしたり、スポーツドリンクを飲ませ、
涼しいところで休ませていたら、
「宿題…宿題がまだ…」と39.6度の次郎がうわごとのように言う。
そんな高熱で宿題を気にかけるなんて、
その真面目さは「私の遺伝ね!」「いや、俺や!」と夫と言い合う。

翌日もさっぱり下がらないので受診し、
流行っているという溶連菌の検査をするも陰性。
金曜日も高熱なら再受診するように言われて帰宅した晩、
夜中の2時に「お腹が痛い!!!」と泣いて花子が起きる。
泣いて起きるほどの腹痛って、盲腸?!と焦って調べたりしていると
花子は痛くない姿勢を見つけたとかで青虫の格好でTVを見ていた。
そのまま朝になり、小児科へ。
腹痛は治まり、今度は背中が痛い、と花子が言うので
尿検査を精密検査に出すから再受診と告げられる。

そんな花子と次郎が休んだ日、参観日でした…。
「安定のメイ家!イベントは華麗にスルー!」と
散々、ママ友たちにからかわれる。

そして、頓服まで飲んだ腹痛はうそのようになくなり、
原因不明のまま花子は学校へ、3日高熱を出した次郎も
「もうアイス食べながらテレビを見る生活は飽きたから
学校へ行くわ。」という
未だかつて聞いたこと無い捨て台詞を残して登校。

「アイスとテレビに飽きた」って、
久しぶりにうらやましくなる台詞を聞いた気がする。
私はまだアイスもテレビもチョコも飽きてませんけど!!

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『アンコール』

『アンコール』というイギリス映画を見た。

www.youtube.com


年金生活者の合唱団で歌っていた妻、マリオンが先立ち、
夫は途方に暮れながら、合唱を通して周囲と分かり合っていく、
というストーリー。
頑固一徹なおじいさんがとても素敵。
始まって15分から最後に至るまで泣き通してしまい、
目が痛い…。
トーリーはありがちなのに、こんなに泣けるのは
頑固一徹なおじいさんの気持ちが痛いほどわかるからかしら。

女性の合唱指導者がとてもチャーミングで素敵だったけれど、
「女性の指導者って珍しい」と、つい思ってしまったのは
アメリカのドラマ『Glee』の影響やイギリスの合唱指導者といえば!!の
ギャレス・マーロンがよく知られているから?

音楽を通して、人生が豊かになるっていうことは
うまい下手ではなく、練習の過程にあるのよね~と
改めて気づかされたり。

下手だけれど、気持ちのこもった歌い方をする人の歌は
やっぱり胸を打つものがあるし、
技術だけうまい人の歌は早送りしたくなる。
American IdolやX Factorといった素人発掘オーディション番組で
感動するほど素敵な歌を歌って勝ち上がった人が、
プロになって、TVで歌っているのを聴いて、
「あれ?こんなに単調だっけ?」と同じ歌とは思えないほど
心を打たなかったりすることもよくある。

音楽のすばらしさを物語る良い映画だった。

宿題はどこまで親?

宿題を見ていると、「親はどこまでやる?」と思うことがある。
先生によっては計算ドリルの丸付けも親にさせ、
間違えた箇所は親がこどもに修正させ、再度丸付け。
それを学校に持って行き、先生がポン!と判子を押すだけ。

この方式、最近の小学校ではかなり一般的のようで、
「あれ?丸付けは先生か学校で授業中に一緒にではないの???」と
”昔は…”と語りたくなったけれど、
市内の他の小学校でもこの方針が多いらしい。

丸付けをしていると、「うちのこは、こういうところで引っかかる」
というのがとてもよくわかったので、
「こういうところは要注意よ!」という指摘などがこどもにできるのは
良いところだと思う。

「親が学校に求めすぎる!」という話もよく聞くけれど、
「学校が親に求めすぎる!」というところもあると思う。

ただ、共働きなどで忙しいママさんは、丸付けだけ。
こどもが宿題をやったことを否が応でも毎日確認できるのは利点だろうけれど
(それでも、宿題をしない子は宿題をしてこないらしいので、
多分、その親は宿題に丸付けする、ということも知らないのだろうけれど)
はてさて、意味があるのかしら。
クラスの問題を話し合う、と保護者会を開催したところで
問題児の親は来ず、問題のない子の保護者ばかり来るのと同じで
きっと学習に関心のある親は丸付けの必要がなくても
こどもの宿題をチェックするし、
関心のない親は丸付けの必要があっても宿題には関知しない。

授業をどんどん進めて、宿題をたっぷり出して、
ついてこれない人はそのまま~という状況が小学校である、
その現実に驚かされる。
進学校でも私立でもなく、公立小学校で。

焦った親は「わからないことを聞いてきなさい!」と塾へ…
というのもよくあるパターン。
わからない?授業聞いていた?先生にもう一度説明してもらいなさい、
と私はつい言いそうになるけれど、そんな時間は先生にはないらしい。
いまは帰りの会が終わればすぐに下校で、校舎へ残ることは不可。
放課後の図書室も禁止。
「参観日を見て、これはダメだとこどもを塾へ行かせたわよ」と
現役小学校教諭のママですら言っていた。

娘の友達も「算数のこの単元がわからない!」と
壮大にわからなくなり、
「花子ちゃんママにわからないことを聞いてきなさい!」と送り込まれた、
我が家に…。
ちょ、ちょっと!!
娘も含めて一緒に、”塾ごっこ”をした。
娘の友達が何につまづいているのかを問題を解きながら把握し、
「わかった~!」とすらすらと解く彼女を見て、
これがきっと”教師冥利に尽きる”瞬間だろうに、
先生、見逃していることが多いのでは?と思った。

 

子どもと宿題と格闘と

オランダのパルの子どもは我が家と同じ小学生の息子二人。
確か、10歳と8歳くらい。
彼女が手紙の中で愚痴ってた、
「宿題が大変なの!」と。
まず、怠け者のこどもたちを応援して、やる気にさせるだけで一苦労、
それから、わからなくなるとすぐに離脱しそうになるのを
隣で教えたりして…っていうのを毎日やってる!
毎日よ!という愚痴が便箋2枚。

…全く一緒!
我が家も小学生の宿題が大変。。。

9歳は反抗期だかギャングエイジだか知らないけれど、
もう口だけ一人前の反抗期なので、
「宿題した?」と聞いたら、「後でする。」と言われる。
「いますぐやって!!」と言っても始めないので、
どれどれ、すばらしい計算の早さで算数プリントを解くところを
ちょっと母さんにも見せてはくれまいか?とかなんとかおだてて、
週に2日はやっている。
それ以外は…「最低限の宿題くらい、さっさとしろー!!!」と
怒ってます。スマイルは家庭内では有料となっております。

「小学生 反抗期 勉強しない」
こんなキーワードで検索かけるのが日常になってきた。
大抵は、塾や家庭教師のサイトがヒットして、
「反抗期は親の言うことは聞かなくても、第三者の言うことは
意外に素直に従うもの。塾はどう?」とうまい勧誘文句を何度見たか。
いや、きっと本人のやる気が無いのに塾に入れても、
親は役目を終えたと満足するだろうけれど、子どもはしないし、
塾もやる気のない子どもをそんなに真面目にやってくれないような…と
思うので、いまのところは夫と良い警官と悪い警官作戦。

「なに?宿題をしない?怒らせたいのか?!」
「まあまあ、ゆっくりしたいだけだから、何時から始めるか
本人に決めてもらおうよ。」

といった具合にやっている。
我が家は悪役が私で、良い警官が夫ですが…。
太郎は週末、30分で終わる宿題に5時間だらだらと文句を言い、
夫との話し合いで納得したら、30分で宿題を済ませた。
・・・私の5時間を返せー!とちゃぶ台をひっくり返したくなった、
きっとそんな小学生ママが全国にいっぱい、と思いたい。

小5の花子は宿題がなんせ多い。
「最近の更衣室での女子トークは宿題の多さよ!」と
クラスの女子でも話題になるほど宿題が多いらしい。
花子の宿題するペースが遅いとは思わないけれど、それでも90分、
たまに2時間以上。
月曜日に2時間以上かかる量の宿題がでたかと思うと、
火曜日には宿題なし!そして、水曜はまた大量…といった具合で、
とにかく宿題が多く、進むのもすごく早い。

5年生になると、理科や社会で”まとめノート”なるものを
作るようにいわれ、単元を1ページにまとめる宿題がでた。
初体験の花子、最初の評定はC(A+からCまでの6段階評価)だった。
くら~っと眩暈がしながら、花子のノートを見るものの、
それほど悪くも思えず、高評価だった友達のノートを見せてもらうように
話し、花子から報告があった。
「絵とグラフがいっぱいあったわ!字が少なかった」。
ということで、グラフと絵がてんこ盛りのノートを作成することに
週末はかなりの時間を費やした花子。
どこにどういうグラフを入れるか、と家族で話しながら
花子のまとめノート完成。

私の週末は”こどもたちと宿題”で終わった気がする。
私も便箋2枚くらいは宿題の愚痴が書けそう。

 

 

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