ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

ギフテッド

 前から気になっている”ギフテッド”。
日本では”ギフテッド”認定をされても、特に何のメリットもない。
「なんだか路頭に迷ったというか。」というギフテッドの子を持つ
ママさんの話にすごく共感をした。

素顔のギフテッド

素顔のギフテッド

  • メディア: Prime Video
 

 IQ140なんてザラ、IQ160やIQ170の人たちがでてくる。
IQの高低よりも、その人たちが”幸せを感じているかどうか”が
メインテーマ。
IQ170あれば、なんでもできるんじゃない?と思ってしまうけれど、
「僕、普通の人が5日かけてやることを1日でできてきたので
忍耐とか努力とか育てれなかった」と語る彼がすごく理解できた。
いや、理解できた、というのはおかしいかもしれない。
なにせ、私はそういうタイプではないから。
ただ、夫がそのタイプで、「コツコツできるのはすごい」と
私はよく褒められる。(夫は高IQ)
ええ、1日では覚えられないし、理解できないことだらけなので…
嫌味か!!と毎回、言ってしまうけれど、
夫は至って本気で、それがまた空気読めてない。
夫と同じ、そういう人たちだらけだった。

小学生で大学院生が解くような数学の証明をした男の子、
光くん。
以前、ネットで見たことがある。
数学グランプリを唯一1次予選突破した小学生では?
と思ったけれど、そういう記事を見つけることができなかったので
思い違いかしら。
彼が数学について語り、それをパパさんが「なるほど。ふーん。」と
聞きながら、
「正直、僕には理解できていませんが。」と後でスタッフに言う
シーンがある。
全く理解できないし、そもそも同じ強さで興味を持てないのだろう。
我が家の花子も化学についてすごく熱く語る。
「二重結合がうんたらかんたらだから…」と昨日も言われ、
「なるほど…」と聞いたけれど…二重結合ってなんだ?

そもそもは、フッ素化合物、PFASのことをforever chemical、
永遠に消えない化合物、というらしいと花子に話したこと。

この記事を読んだことからPFASを知った。

www.sustainablebrands.jp「あぁ、POPsね」と花子が言い出した。
ポップス?テイラーとか?流行りの?と聞くと、
「POPsが流行っているのかどうかは知らない。」と花子。
いやいや、ポップスは流行りの”音楽”ですけれど、と私が言い、
「POPsは、難分解性、高蓄積性、
有害性(人の健康・生態系)を持つ物質だから。」と花子に言われた。
先週の化学の塾でやったところらしく、タイムリーな話題だったらしい。

www.env.go.jpPOPs(Persistent Organic Pollutants:残留性有機汚染物質)

 POPsとは、難分解性、高蓄積性、長距離移動性、有害性(人の健康・生態系)を持つ物質のことを指します。POPsによる地球規模の汚染が懸念され、「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」(POPs条約)が2004年5月に発効しています。

 

番組の中では、高IQで周囲との違いに苦しむ人たちがでてくる。
学生時代、社会人になってからもそのことで苦しんで臨床心理士
なった男性が、
「大人になったら、みんなが追い付いてくる。
マニアックな人もたくさん現れるよ。」というようなことを言う。
うちの夫も末っ子の次郎によく言う。
それは人生経験から出る事実なのだろうけれど、
今、学校という狭い世界で生きている子たちに何の意味もないなあと
思ったり。

学習障害にしても高IQにしても、自閉症スペクトラムにしても、
平均を”普通”として、それから少しでも外れることを許さない社会、
その中でいかに楽に教育するか、活動できるかに重きを置かれていて
窮屈そうだなぁと思う。

集団免疫

イギリスだけ学校を閉鎖しない、
コロナウイルスに対してイギリスは独自路線?と
話題になっていた。
(3月18日にイギリスも学校閉鎖することになった)

イギリスがしようとしていること、
夫と何度か話題になった”集団免疫”。
こちらがとても詳しくわかりやすかった…。

news.yahoo.co.jp

みんながかかって免疫をつける!
途中でたくさんの人が死ぬ、医療をパンクさせないために
切り捨て御免!な政策だから、さすがのジョンソン首相も
そういうことは言わないで、黙ってただ学校を続けているんだろう、と
思っていた。
早くから閉鎖や封鎖などをすると”社会的疲労”を起こす、
と行動心理学的にジョンソン首相は言ったりもしていた。
これは行動心理学者からの反論もあったりしたけれど…。

これについて行動科学者たちは、「行動科学を参照し、エビデンスに基づくアプローチは全面的に支持する。しかし、『行動的疲労』に関する知見の蓄積はまだ不十分だし、現在の特異な状況にそれがどの程度あてはまるのかも、納得できていない」と指摘した。

「これを高リスクの公衆衛生戦略の根拠とするには、納得できるだけのエビデンスが必要だ」

「それよりも、現在求められている重要な行動の変更(例・手洗い)は、事態の緊急性がもっと認識された方が、いっそう徹底される。できる限り普段通りの日常を続けるのでは、その緊急性が損なわれてしまう」

この行動科学者たちは、「極端な行動の変化」の方が「良い結果」をもたらし、「非常に多くの人命を助ける」ことができるかもしれないと述べた。

「この可能性を少なくとも試してみる価値はある。中国と韓国の経験は、その可能性を十分に裏づける」

こう述べて行動科学者たちは政府に、「行動的疲労」に関する立場を再検討すると共に、自分たちの方針を裏づけるエビデンスを公表するよう求めた。

 

 

www.bbc.com

その社会的疲労って、コロナ疲れ?あぁ、あるある…と
3月2日の学校閉鎖から現在17日目の私、すごくよくわかるけれど。

しかし、3月18日ジョンソン首相、言ったよ…。
herd immunity:集団免疫
「家族や友人などたくさんの人を失うだろう」と言いつつ、
7日間は病院へ来ないように。
感染者数をゆるやかに増加させて医療パンクを防ごう、と。

あちこちで問題点は指摘されているけれど、
やっぱり一番大きな問題は”コロナウイルスが新しいウイルス”
ということ。
免疫がどうやって成立するのかも謎。
日本で騒がれているPCR検査の精度も怪しい。
インフルエンザ検査並みだとしても、インフルエンザ検査にも
偽陽性や陽性なのに陰性と出る人も一定数いる。
陰性だったから、と出かけていた人が陽性という可能性も否定できない。
それなら寧ろ、検査をせずに自宅で安静にしなさい、
薬も何もまだないんだから、というのは医療崩壊
防ぐには必要なのかもしれない。

医療崩壊、医療がパンクする、と言われても
どうもピンと来なかったけれど、最近、ちょっと怖い。
私が住んでいる兵庫県、現在は公表されている感染者は92人。
そして、4つの病院が感染者が医者や患者にでたことで救急や外来を
中止している。
都会のように6つも8つも大きな病院があるわけではない。
2つの市で作った大きな総合病院1つの中、その唯一の総合病院が救急中止、
隣の市も感染者が出て中止。
そうなると、4つの市の救急患者がすべて近隣の病院へ運び込まれる。
この恐ろしさ。
では、私の市の病院に感染者がでたら…そういうことが
もしかしたら、これからほかの都道府県でも出てくるのかも。

 

先生の呼び方

スイスのパルから手紙が来た。
"You are so lucky to have found a menter for Hanako."
(あなたはとても幸運にも花子のメンターを見つけたのね!)
と書かれていた。

化学がわからない私と夫に代わって、
花子の化学の質問に答えてくれる塾か家庭教師…と探した。
結果的には高校生に化学を教えている”個人塾”に
花子は入塾した。

「進度を確認したい」と入塾前に言われていたので、
花子の化学の進み具合で高校何年生のクラスに入れるか、と
検討するのだろうと思っていた。
っが、現在、化学を学んでいる高校生はその塾にいなかった。
(一応、学年で行くと”高校2年相当”の化学レベル、
と花子は先生に言われた。)
ということで、花子は先生とマンツーマンで週1で1時間化学!

海外のパルたちに、こういう状況を伝えるとき、
日本文化を知っている人なら”Juku"でいい。
あぁ、塾…とわかってくれる。
ロンドンのパルのように
「あの高いと有名なところ?何時まで?週何回?」と聞いてくれる。
しかし、それ以外の人々には説明が必要。
塾…だけれど、マンツーマンで、このマンツーマンは和製英語
1対1という意味なら、one-on-oneというらしいけれど、
自然な英語はprivate lesson。
プライベートレッスンといえども、最早、家庭教師、
という場合は、tutor.
"I hired a tutor."(家庭教師を雇ったわ)
と私は手紙の中でスイスのパルにも書いた。

そして、彼女の返事に書かれていた単語は"mentor"。
チューターがメンターになった…。
「違いは何?」と、コロラド州のパルに聞いてみた。
「似たようなもの。先生を補足する」という回答。
メンターっていうと、なんだか技術以上に精神論的な何かを
教えそうな気配を漂わせているけれど、
その点はどうなの?と重ねて聞くと、
「そんなことはない。」と。
teacher,tutor,mentor、教える人でもいろいろな言い方があるもんだ。

ほぼ2週間前に書かれたスイスのパルの手紙には
コロナウイルスって、季節性インフルエンザと同じようなものなのに
みんな大騒ぎしすぎじゃない?」と書かれていた。
それがいまは「国境は封鎖。食料品店と薬局しか開いていない」状況だと昨日のメールにあった。

We have to go through this, there is no other choice.
(ほかに選択肢はないし、この状況を切り抜けるしかないわ)
と、スイスのパルがメールの最後に書いていた。

アメリカからラブレター

インディアナ州のパル、また音信不通。
彼女は持病もあり、その持病も悪化の一途で、
その中でこのコロナウイルス
もしかして…また入院している?とメールしてみた。

I was hospitalized last month and
was sick since September and still am,
(先月、入院していて、9月からいまも体調不良、)

と、相変わらずだった。
彼女の体調不良も相変わらずだったけれど、
「…ラブレター?!」というくらいの彼女のメールの内容も
相変わらず。

I couldn't miss you more than I do.
(あなたがすごく懐かしいわ。)
You are in my mind every single day.
(毎日、あなたのことが気になっているわ。)
You are one of the best parts of my life.
(あなたは私の人生で最良の部分よ。)
It would mean the world to me.
(私たちの友情は私にとってかけがえのないものよ。)

最近、なぜかインディアナ州の彼女へ出した手紙が戻ってくる。
「返送理由不明」という判子が押された状態で。
住所も手書きしてみたり、シールしたり、
印刷したり…と毎回変えているわけではなく、
毎回同じ住所のシールで届いたり、届かなかったり。
なんだ、これ?ということが2,3回あった。
インディアナ州のパルにはそのまま、同じ住所シールで
封筒に入れて、切手を貼って再び投函したら届く。。。
ますます意味不明。
そんな手紙(封筒の中に封筒)をインディアナ州のパルは
2,3回受け取ったわけで、
「はい???なんだこれ?」
となったのは彼女も同じだったらしい。

"Just wanted you to know"
(ちょっとあなたに知らせておきたい)
というタイトルでメールが来たので、何かと思ったら、

I finally DID receive your mail.
(ついにあなたからの手紙を受け取ったわよ。)
I don't know why it had trouble reaching me.
(なんで、私に届くまでに問題が起きたのかわからない。)
If it happens again then I'll go to the local post office here
and ask why the mail is suddenly delayed
when it never has had trouble arriving here before.
(もし、次に同じことが起きたら地元の郵便局に行って
どうして今までに起きなかった郵便トラブルが突然起きて
郵便が遅延するようになったのか聞くわ。)と。

コロナウイルスアメリカの郵便局もバタバタしているのかしら。
そんなことを考えていたら、アメリカのパルが仕事で
東京にいることを知った。
いま?
この今、東京にいるの?
東京のどこ?と東京に詳しくないのだけれど聞く、つい。
彼女も私がアメリカ人の彼女より東京に詳しくないのは知っているので、
「寅さんのところ」と教えてくれた。
葛飾区か!名前だけ知ってる。
彼女はヨーロッパ、イギリス、アイルランドアメリカが入国禁止に
次々としていくことを知り、
「私、アメリカへ帰れるのかしら?」と心配していた。

「いっそ東京オリンピック見て帰ったら?」と伝えておいた。

マッチしない

数日前、以前使っていたサイト経由でイギリス人の文通相手から
メッセージが来た。
「手紙がかれこれ2か月届かないけれど、メイ…
もしかしてコロナウイルスに感染している?」と。
いやいや、ただ私の出した手紙が郵便事故に遭っただけですから、
というような会話をサイト上でしていたところ
私の数年ぶりのオンラインに驚いたパルたちからもメッセージが来た。
4年前に音信不通になっていたパルからもメッセージがきたり、
プチ同窓会状態。

プチ同窓会をしていたところ、好ましくないメッセージも
見知らぬ男性たちから受け取った。
「もう本当にうんざりして…」という話をコロラドのパルにした。
彼女ともそのサイトで出会った。
インディアナ州のパルもサウスカロライナ州のパルも、
ロンドンのパルも!
でも、みんなどんどんとそのサイトから遠のき、アカウントを削除し…
となったのは”scammer"(詐欺師)と呼ばれる人たちが多いこと。
「僕にお金を送って」とか
「僕が仕事をあげるから、まずは手付金ちょうだい」とか
「結婚したいからお金頂戴」とか、
「君のブロンドに茶色い目はなんて美しいんだ!」とか…
最初は丁寧な人がだんだんと図々しいことを言い始めたり、
「友達募集」って書いてあっても性的な会話にあらゆる角度から
持ってこようとする人たち(最早、才能!)が
嫌になっていったのだろうと安易に推測できる。

コロラドのパルもそういう男性たちにうんざりしたようで、
「正直、私は男性が好きではないかもしれない。」という告白を受けた。
いや、わかる!
わかるとも!
”そういう”男性が嫌い、なんだけれど、そうではない男性に出会わないこと
10年…とコロラドのパルはなっている。
だからといって、女性が好きなわけでもなく…という話をしていたら、
「実は、いまも男性から嫌がらせを受けている。」と。
職場の男性が彼女のシフトの終わりを待ち伏せしたり、
プレゼント攻撃をしてきたり、
近すぎる距離で会話をしてきたり、
駐車している車を出せないようにブロックしてきたり…
というところまでいっているようで、それはもう警察でいいのでは?と
思ってしまったけれど、
彼女は職場の人だから、HRに相談したらしい。

HR…Home Room、学校でする帰りの会?学活?
くらいしか思い浮かばなかったので聞くと
Human resources: 人事

同じ職場だから人事部に相談したらしい。
効果はあったの?と聞くと、「なかった。」と。
彼はきっと”好意”で、でも、彼女には”いやがらせ”にしかなっていない。
このマッチしていない思いって、あちこちで見かける。

私が利用していたサイトでも”ロマンス”を求めている男性がいれば、
”ロマンス”を求めている女性もいる。
”友達”を求めている女性に”ロマンス”を求める男性が
メッセージを送るからうっとうしがられるだけで、
”ロマンス”希望の女性に送れば、カップル成立するかもしれないのに。
(求めているものを書いているのに、そういう男性は読んでいない。
読まないのか?誰にでもメッセージを送るのは非効率的だろうに。)

「次はもう人事部ではなく、警察に電話する」とコロラドのパルは
言っていた。
それが正解な気がする。
久しぶりのオンラインで私も新しく友達ができた。
スウェーデン人とイギリス人のトランスジェンダー
話題はずっとコロナウイルス

スワンタッチ

新しい栞を買った。

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ちょこんと覗く頭がかわいい。
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一番最後のページにセットして、付け替え不要で読んだところにスワンの頭が来る。
f:id:bitter-chocolate3:20200311183129j:image

ネットでこの栞を発見した時、
「この発想はなかった!」と衝撃を受け、大人買い
といっても5色2枚ずつ。
1枚160円程度で売られている。
Amazonでは500円と高すぎるけれど。

夫に1つあげると、夫は手帳に使っていた。
「使いやすい!」らしい。
娘は新しい本に使って、「これ、いい!」と興奮。

このスワンタッチ、発想も素敵だけれど、
福祉園に仕事を頼んでいるというところも素敵だと思う。

板橋をもっと楽しく!もっと便利に! いたばしらいふ.com

本好きの人にはついつい「ちょっと使ってみて!」と
贈りたくなる価格帯もいい。
先日800円のリバティ柄の栞を買って使っていたのに紛失。
どの本に挟んだんだったか…。
複数冊を同時進行で読んだり、本を持ち歩くと栞を失くす。
読書好きあるある…だと思いたい。

夫が「作成者はおじさんやろ?」と聞くので、
なんでわかるの?と驚くと、
「スワンタッチ」、親父ギャグだから、と。
・・・気づかなかった!
だからスワン(白鳥)なのか!
なんで白鳥?と思っていた。。。

カルチャーショック

「ちょ…ちょっと待って!理解できない。」
と私が言うことは滅多にない。
理解力はある方だと思うし、伝統や文化にも寛容。

ここ数日、仲良くしているのはタジキスタン出身の30歳の青年。
誠実で、とてもよろしい!
彼は1年ほど韓国で働いていたものの
コロナウイルスの影響で帰国を決意したらしい。

うん、うん、よくある話。
彼にはお姉さんが二人いて、甥っ子が5人もいる。
とてもまじめな青年で、
「メイさんはどうやって夫と知り合いましたか?」と聞いてくる。
いやぁ、そんな照れるわ…なんて話をしていたら
「実は、僕は帰国したら結婚するんです。」
誰と?
「母が用意した花嫁と。」
会ったことは?
「写真を見たことがある。きれいです。」
話したことは?
「まだないんです。僕の国では婚前交渉できません。」
いやいや、誰も婚前交渉聞いてない。
話したこともないの?
それで、結婚するの?
会ってもない人と結婚して初夜?
話が合わなかったら?価値観が違ったら?と聞く私に
「年下のかわいい花嫁でしょ?」と。
ちょ・・・ちょっと待って!理解できない!
「帰国したら会って話すから。」と。
価値観が合わない人だったら?
「話します。」
いや、もっと根本的にあなたと違う人だったら?
「話すでしょうね。」
専業主婦になってほしいけれど、働きたいって奥さんに言われたら?
「働いてもいいよって言う。」
いや、そうではなくて…

おーい!!!!
私の英語は通じているか~~~?と叫びそうになった。
でも、よく考えれば、では、結婚相手に必要なものは
一体、何なのだろうか。
若かりし頃の私は
「愛だよ愛!愛さえあればいいんです!駆け落ち上等!」
と血気盛んに結婚した。
愛が喪失し、離婚したカップルたちも見てきた。
一番必要なのは愛ではなかったのかもしれない。
やっぱり”お金”?とも思ったけれど、
景気不景気に左右され、有望株で高収入の玉の輿婚が
そうではなくなったのも見てきた。
”お金”に惹かれての結婚は、お金がなくなってからの維持が
大変そう。
若かった私は、とにかく”私にとって必要なもの”を基準にしようと思った。
それは私にとっての彼の仕事でも年収でも資格でもなく、
「この人は私の話を永遠と聞いてくれる人」という性格。
話せる相手が結婚の決め手だった私は
話したこともない、価値観がどんな人かもわからない人と結婚する、
という彼は無謀なギャンブラーにしか見えない。
でも、きっとタジキスタンでは離婚なんてないのだろうな。

花嫁の女性に対して不安はないの?と聞くと、
「大丈夫!母がよく知っているから。」
これ、日本人女性が聞いたら10人中9人は「こわっ!!」と
逃げ出すと思うんだけれど…。
そして、それがきっと正解。
でも、そう話す彼がとても幸せそうで、
私の価値観を大きく揺さぶられた。

もう驚きすぎて疲れてしまった私に、
「結婚式の写真をメイに送るから。」
「1年後には僕たちの赤ちゃんの写真も。」と。
繰り返すけれど…一度も会ってないし、写真見ただけの花嫁との話。
なんだろう、この天真爛漫さ。
私が毒されている気分にすらなってきた。
彼の二人のお姉さんもそうやって結婚したらしい。
久しぶりのカルチャーショックを受けた。