ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

文化のシェア?日常のシェア?

知らない国のパルからくる手紙には、彼女のちょっとした日常が
へぇ~っと私にとって、新鮮だったりする。
フィンランド、イタリア、アルジェリア、イラン、といったところでしょうか。
彼女たちも私も日常を手紙で書いているにも関わらず、
「なに?それなに?」とお互いの価値観や文化がいろいろと違うことを
手紙を通して認識していく。
それはそれで楽しい。

逆に、「あなたの文化を教えて!私の文化も教えるから!」と
言われても困るのが、アメリカ、オーストラリア、イギリス勢。
私たち日本人が知らない文化がまだある???という疑問。
ぜ~んぶ、知っているわよ!とまではいわないけれども、
違いを探すほうが難しくなってしまっている国々。
そのおかげで、彼女たちとはもっと深い話ができることもある。
相性が合えば、日本人の友達と同じ間隔で「こないだね~」みたいな
手紙になり、相性があまりよくない場合は、書くこと無し…と
お互いに陥りやすい気がする。

ちょっと前にアメリカから届いた15ヶ月の子どもを持つパルからの手紙に
息子が悪夢を見るようになった、とあった。
なんでも、見知らぬ老女が教会のポスターと一緒にゾンビのポスターを
持ってきた、と。あなたなら、どうする?と。
それはもちろん、即、ゴミ箱よ!と。
教会のポスターはいいけれども、ゾンビのポスターは捨ててもいいんじゃない?
と書きつつ…

実は、先日、『地獄絵本』という絵本を買いました。
地獄が描かれた絵本で、子どもに大受け…もとい、かなり怖がられてます。
うちの母は「子どもを脅迫したり、怖がらせてどうするのよ!!」と
言っていたけれども、こどもたちに恐怖は必要だと思う。
河童もお化けも「川に入ってはいけない」とか「山に一人で入るな」という
ことを子どもに伝えるためにできた、という説もあるほどとか。
”地獄に行ってはいけない、誰も見ていなくても閻魔さまは見ている”
ということを子どもたちに伝え、自分の中で律する自分というものを…と
思ってみたり。
意外な効果としては、「徳を積む」とか「善行をする」という言葉に
あまり躊躇がなくなりまして、子どもがいいことをすると、
「一つ、徳を積んだな~」と夫と褒めてます。
なんか褒め方、変?と思いつつ。
だから、ゾンビポスターもそのうち、役に立つかもよ?と書き足しておいた。

彼女は「あなたと私の日常をシェアできて、楽しいわ。」と。
そう、最早、アメリカと日本では文化のシェアをするほどの文化の差異は
あまりないよね…と思った。
いや、もちろん、いまなら七夕、うなぎの蒲焼などといったものもあるけれど、
全く知らなかった!ということを発見することはほぼない気がする。
それは、アメリカからの文化の発信や日本からの文化の発信の多さなのかもしれない。
アメリカは一番近い国なのかもしれない、と文化の差を感じない度に思う。


にほんブログ村 その他生活ブログ 手紙・はがきへ
にほんブログ村