ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

訳しにくい英語

訳しにくい英語で一番に思いだすのが”切ない”という日本語。
プロの翻訳家の人でさえ、この甘酸っぱいようなほろ苦いような、
胸の奥が痛くなる”切なさ”は訳しにくいらしい。

今日、アメリカの女子大生からメールをもらった。
「私は元気ではありません。」
(=I'm not fine.)は自然な日本語?と。

「私は元気ではありません。」は文法的には完璧で、
正しい日本語だと思う。
でも、"How are you?”と聞かれたときの"I'm not fine.”を
そのまま日本語で「元気ではありません」と訳したら、
それって正しいのかしら?

友達に「元気~?」と聞いて、「元気ではありません。」と相手が答えたら、
「なに?風邪ひいた?病気?どこか痛いの?」と聞いてしまう。
日本語の「元気ではない=病気」のように感じる。

私だったら、元気いっぱい!ではないけれど、通常モードのときは、
「まあまあ」と答えるわ、と友人に返信。
ちなみに関西人の夫だと「ぼちぼちでんなぁ~」よ、と付け加えた。
日本人と話をする機会が近々あるみたいなので、
是非「ぼちぼちです。」と言ってごらん~と。
アメリカの女子大生が「ぼちぼちでんなぁ~」なんて答えた日には
「関西人の友人がいるの?」ときっと聞いてくれるだろう。
日本語初心者なのに、Really?(本当?)を「ほんまかいな!?」と
イギリス人から聞いたときは、それだけで笑ってしまったものです。
関西に住んでいても、「おおきに」って、あまり聞かない。
でも、さらっと姑や夫が言ったときやお店で聞いたとき、
「ありがとう」とは違うあたたかさを感じる。
言葉のぬくもりって、方言のほうがやっぱり直接心に染みる。

保育園のECCで英語を習っている6歳の娘はいつも"I'm fine!"です。
風邪ひいていても、疲れていても、眠そうでも、いっつも
"I'm fine!”と力強く言っている。
6歳にどこまで求める?中学生に聞いても同じだろうなぁと思いつつ、
それを聞くたびに、その英語の勉強の仕方に意味はあるの?と
思ってしまう。
そもそもコミュニケーション目的の英語なのに、「fine」しか
教えないでいいの?と。
英語でいつも"I'm fine!"と言うだけの人よりも、日本語でも
何語でもいいから、身振り手振りで「眠いのよ~」とか「疲れてる」と
言える人になってほしいなぁ~と思ったり。

ちなみに私は夏の間、よく「溶けてる」(I'm melting.)と
書いてました。本当に暑かった…。


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