ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

下駄

着物生活~のハズが忙しさのため着物が着れなかったので、

ハンガーにかけていつでも着れるように…としていたら、

夫にちゃんと片づけるように、と言われて畳んだ。

タンスにしまうと、また一から準備するのには莫大なエネルギーを要するのに…。

次に着物を着るのは家庭訪問かしら~?と話すと、

夫と娘が「本気で?!」と驚いていた。

8割本気の発言でしたが…。

そんな我が家に先日、囲碁の先生の奥さんが下駄をくれました。

「古いけれど…」とくれたものだけれども、どうみても新品。

新品のままタンスの肥やしになっていたらしい。

ひとつは舞妓さんが履くようなこっぽりのような下駄。

もう一つはよく見かける二枚歯の下駄。

どちらも町娘風のかわいい鼻緒。

こっぽりのほうは娘が履くことにした。ちょっと大きめですが、

下駄ですから。

二枚歯の下駄は小さ目…だけれども、かかとがでるのが粋なんですよ!

これが粋!ということで、二人で早速散歩をしてみた。

カランコロン、カランコロン、とかわいい音がする。

でも、新しいので鼻緒が痛い。

私も娘もかかとを引きずって歩く癖があるのだけれども、

靴と同じように歩くとかわいい良い音は出ない。

音のために、まっすぐに足をあげ、まっすぐに着地、

次の一歩を踏み出す時には重心を前に…というのが正しい歩き方になる。

あくまでも、音のためだったのだけれども、気づくと正しい歩き方、

そして、ものすっごい疲労感。

いままでどれだけ適当にかかとをひこずって歩いていたのかと痛感。

私の通っていた大学には玄関に『下駄ばき禁止』という古い板が掲げられていた。

な~んとも思わずに通り過ぎていたけれども、

あるとき一人の教授が由来を話してくれた。

「カランコロンとうるさいから、下駄はダメなのだ。」と。

その理由をわかってないから、いまの学生はミュールを履くんだ!とお説教でした。

確かに、階段でミュールの音は響いていたなぁ。

私は滑ったり、こけたりしそうで、そういうものを履いていなかったので

おしゃれへの意識の高さというか気合のかけ方にいつも感心しているほうでしたが、

いまならTPOを考えようよ、と思うかも。

いやいや、やっぱり、それだけファッションへ気合入れれるのもいまだけよ、と

遠い目をするかもしれない。

下駄で外出するほどに履き慣れそうな気配はまだないけれども、

家の周りで娘とカランコロンといわせようかな。

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