ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

『首のたるみが気になるの』

アメリカの大学で国文学を専攻していたパルから

手紙が来た。彼女とはいつも本の話がある。

彼女はジェイン・オースティンが大好きで、いつも高尚な本を

読んでいるイメージがある。

決して、軽いエッセイなんて読まないような、そんなイメージの彼女が

最近読んだ本は『フランス人女性はなぜ太らないか』という本だったらしい。

フランスの食文化に伝統、ライフスタイル、なにもかもを崇拝しているの!と。

フランス人女性の美容への関心の高さも本の中で語られていたとか。

「あなたが最近、読んだ美容について書かれた本は?」と聞かれた。

美容の本…そんなもの読んでないなぁ~、

興味ないしなぁ…どういう風に書こうかしら、と思いつつ

図書館で手に取った本をタイトル借り。

首のたるみが気になるの首のたるみが気になるの
(2013/09/26)
ノーラ・エフロン

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阿川佐和子の本だと思っていたら、阿川佐和子が翻訳した本。

翻訳していたなんて…翻訳がうまいのか下手なのか、

阿川佐和子節になっている気がするけれど…。

著者は『恋人たちの予感』『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール』の

脚本家!私、どれもこれも観ましたよ!

『ユー・ガット・メール』なんてビデオまで買ったほど!

あの頃のメグ・ライアンはかわいかった…。

そんな脚本家の女性が綴ったエッセイ、『首のたるみが気になるの』。

首だけは年齢を隠せない…といったエッセイに始まり、一気読み。

2006年にアメリカで発売されたとき、著者は56歳。

そして、残念ながら2012年に急性白血病で亡くなったことも本書で知る。

首のたるみについて、それはそれは熱く語られているけれど、

確かに首は年齢が出る。でも、最近は顔から首まで気を使う人は多い。

私は首より”手”が気になる。手のほうが年齢が出るし、なにより

恐ろしいほど生活がでている気がする。

派手なマニキュア、長い爪、手荒れしている手、

細い手は羨ましいけれども、年齢を重ねるごとに欠陥が青白く浮き出やすく、

そういう手を見ると、なんだか一気に老けた気分になる。

私の手はといえば、白くぷにぷにで、「まぁ…家事をしてないのね。」と

良くも悪くも思われる手。

子ども3人いますが、通いのメイドさんがいて…というわけでもなし、

布おむつを3人ともしたので、冬でも毎日、布おむつの手洗いしていたのに

手荒れすることもなく…、家事をしてないように見える手。

もっとひびわれ、あかぎれ、カサカサになって

「家事してるんです!」アピールしたい。

手が気になるのは女性だけではなく、男性の手も気になる。

説明などをするときの営業マンの爪が伸びているのはげんなりする、

というのはよく聞くけれど、最近の営業マンは

「それ…深爪だと思う…」と言いたくなるほどに短い。

爪だけ”プロフェッショナル”を感じる。

本書は美容の本ではない、どこに美を感じるかといった本でもなく、

食べ物を熱く語る本でもなく、家のことあり、結婚のことあり、こどものことあり、

まるで誰かのブログを読んでいるみたいに、

一気読みできた。

本の感想は?と聞かれると、「J・F・ケネディは噂に違わず、

関係をもった女性のリストの長そうなこと…」と絶句。

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