前回、貼り付けた動画の歌が始まる前に2分ほど審査員のサイモンが
いくつか質問する。
名前は?―アレックスとシエラです。
兄弟なの?―いや、僕たちはキスをするから…
つまり、彼氏彼女なのね。何年くらい付き合ってるの?―2年。
といった会話の後で、
選んだ曲はブリトニー・スピアーズの”Toxic"と話すと、
サイモンに「なんで、その曲を選んだんだ?」と聞かれる。
シエラがそのとき、「私たちはその歌が好きだし、うにゃむにゃ」と言い、
アレックスが「そんなこといま言わなくていいって!」と言って
聴衆や審査員の笑いを誘う。
何度聞いてもわからない。
えっ?何?なんて言ってるの?
なんで、そんなに笑うポイントがあるの?
わからないんですけれど、なんて言ってるの?とロンドンのパルに
動画を貼り付けて聞いてみた。
彼女が聞き取った英語を教えてくれた。
SImon: Really?! Why that song?
Sierra: Well, we do it kind of different, and..we really like that song..
and he knew every word before I even asked to do the song.
Alex: Yeah, you don't have to tell people that
(Much laughter)
Simon: Ok, good luck.
これ!これですよ!
ということは、シエラが言ったのは「ちょっと違った感じで歌うし、
私たちはこの曲が大好きだし、アレックスがこの曲をよく知ってるから。」
それに対して、アレックスが
「ああ、でも、それは人に言わなくても…」と言って
聴衆から笑い声が。
えっ?どこが笑うポイントなの?とロンドンのパルに聞いたら
「ブリトニー・スピアーズの歌をよく知ってるなんて、
20代の男性にはかっこいいことじゃないからね、(笑)
ポップミュージックだし、ブリトニーのファンは10代だろうし」
definitely NOT cool (絶対にかっこよくない)らしい。
おぉ~!それが笑いのポイントだったのか!
へぇ~でした。
そういえば、「ブリトニーの歌を歌う」を聞いた時に映った聴衆の一人、
眉をひそめていたっけ。
ブリトニーが品行方正じゃなくなっているから?と思ったりしていたけれど
「20代でその歌?」という意味だったのかも。
じゃあ、20代や30代が歌ってもかっこ悪くない歌って、
誰の歌になるの?と聞くと、
「興味ないから、知らない…」と。
ちょっと~!と思ったけれど、私も最近の30代が歌う歌を
日本で聞かれても知らない。
我が家では『麦の唄』(マッサン主題歌)が
子どもたちによりエンドレスリピートです。
コロラドのパルにもこの動画を紹介したら、
「なんだか”真実の愛”って、感じで、いいわね~!!」と言っていた。
優勝するまでに何曲か歌っているけれど、私にはこれが一番良かった。
そのほかの曲も歌い終わったら、ハグしたり、キスしたり、
なんだかいいわぁ~と二人の愛にほんわかしたりしたけれど、
アメリカンアイドルと同じで、回を重ねるごとにどんどん垢抜けていく。
アレックスの髪型や服装、シエラの服装、髪型、化粧に至るまで変わり
歌も素人っぽさがなくなっていく。
あの田舎っぽさが素朴でよかったのに!
シエラのころころ変わる表情なんて、かわいかったのに。
Youtubeで最近、どこかのライブ会場で歌っている動画を見ると、
歌がうまくなっているし、
音程などを二人ともすごく気にしている感じがする一方、
歌いながらの目配せやらは消えてしまっていた。
愛がビジネスになっているような気がして、なんだか残念。