ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

空手を始める

「空手を始めたわよ!」とコロラドのパルからメールが来た。

あなたの息子くんが空手をしているのは知っていたけれど、

弟くんも始めたの?と聞くと、

「私!!」と。

なんと、彼女自身がこどもたちの空手教室を見学するたびに

空手したくなって、ついには入門したらしい。

空手といいましても、いろいろありますよね?

防具つけてするとか、防具つけないとか、寸止めとか、

きっちり痛いのとか…

姪っ子は防具なしで、寸止めではない空手を1年ほどしていた。

会うたびにすごい青あざで、

これはつい「虐待?」と聞かれない?と聞いてしまったほど。

空手をするようになったのも「男子に勝つ!」だったらしく、

目標が達成されたのか、1年で辞めたらしい。

”I broke my first wood board today!"とコロラドのパルからの

メールにあった。

「最初の木の板を割ったわよ。」と。

そういえば、スキーを始めるとかいっていたけれど、

スキー板が木製だったの?!えっ?スキー板って木製?と驚いて聞くと、

「空手よ!」と。

習って1週間かそこらで木の板を割るのか?!

空手って、そういうものなの?!とびっくりした。

アメリカで空手がブームなのか、インディアナ州のパルも

「うちのこどもたちが空手を始めたわよ!」と手紙にあった。

彼女の子どもたちもとーっても楽しそうに通っているらしい。

コロラド州のパルもインディアナ州のパルも空手の素晴らしさを

私に説く。

アメリカ人が日本人の私に空手について語るなんて…となんだか

つい笑ってしまうけれど、彼女たちは大絶賛。

「礼儀を学べるし、目上の人へのきちんとしたマナーも学ぶ。

挨拶をまず最初にしっかりと学ぶの。

それに、体を鍛えることは精神を鍛えることなのよ!」と。

すごいな、そのうち、「気合いだー!」「根性だー!」と言い出しそうで

ちょっと怖いほどですけれど、それ以外にもさすがママさんたち、

冷静に空手を見ていた。

「とーっても地味な練習で、続けることが大切。

こつこつとちょっとずつ上達することを子どもたちは学んでいるわ。」と

二人のママさんが口を揃えて言っていた。

子ども時代に、なにかコツコツとしてほしい、その気持ちはわかる。

我が家は空手ではなく、ピアノですが。

発表会だけ見ると華やかなピアノですが、基本の練習は地味で、

面白くなくて、うまくなったんだか、なってないんだかわからない日々です。

我が家の子どもたちのピアノの先生はピアノをマラソンに例えていた。

「スタートダッシュもラストスパートもいらない。

自分のペースで自分のゴールを目指すのよ。」と。

うまいこと言うなぁ~と思った。

うちのこたちはピアノでマラソン、彼女たちのこどもたちは空手でマラソン。

プロではなくても、彼らなりのゴールを見つけてほしい。

上の息子には空手、下の妹ちゃんにはダンスと習い事に熱心なコロラドのパル、

「あなたの子ども時代も習い事いっぱいしていたの?」と聞くと、

彼女は経済的に恵まれていない環境だったため、何もできなかったらしい。

"I want my kids to enjoy the oppotunities I never had."

(うちのこたちには、私ができなかった習い事を楽しんでほしいのよ)。

空手で木を割ってから満身創痍で、体中が痛いらしいけれど、

彼女は本当にいいお母さんだなぁ~と感心する。

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