たまに海外のパルから聞かれる。
「あなたはカルマを信じる?」と。
カルマと聞かれると、…なんでしたっけ?と思うけれど、
業(ごう)です、日本語で言うところの。
それはもう日本人の根本思想じゃないかとすら思うほどで、
信じる、信じないというレベルではない気さえする。
我が家では、よく話題になる。
例えば、私の両親は夫の業の深さについて話す。
「メイと結婚することになった彼の前世の業の深さとはいかほどか…」と
しみじみとうちの両親は語ってます。
いやいや、前世の業の深い夫と結婚した私こそ、
よっぽどの何かをしでかしての、罰ゲームを現世でさせられているのかも。
徳を積んでいるのはどっちなのやら。
2か月ほど前に家族旅行に出かけた。夫の資格試験に便乗して。
大阪という近い距離にも試験会場があったにもかかわらず、
夫が申し込みを忘れ、なぜだか四国へ遠征してきました。
四国で海の幸を堪能するハズが試験会場が都会で、
ビジネスホテルに宿泊。
もぉーもぉーもぉーと、子どもたちに「牛や!牛がおるで!」と
言われるほどに、もぉーを連発する羽目になった。
しかも、その試験は合格率3割ということで、4か月も前から
教科書と問題集を買い、勉強を始めたのは試験3週間前。
「勉強はすすんでいるか?」と上司に聞かれ、
「準備万端です!頭を丸めるためのバリカン買ってます!」と
そういう方面での準備しかしていなかった夫、
「こつこつ勉強しないと、どうなるか…よく見ておきなさい!」と
こどもたちに言いながら、夫の勉強を監督しました。
平日4時間、週末ほぼずっと…ビジネスホテルでも夫は缶詰め。
ひぃーひぃー言いながらラストスパートをかけさせられた夫を見て、
子どもたちも「こういうのはイヤだ」とわかったことでしょう。
そして、その合否通知が届いた。
「合格」でした!
夫の勉強の監督をしながら、自分の前世の業の深さを感じた。
自分で勉強するほうが、やいやい言いながら勉強させるより
絶対に楽だから!
また一つ、徳を積んだわ…と私の手柄にしておこう。