家庭訪問に向けて、ラストスパートで掃除をしなければいけない時期、
なのですが、頭の中は来客用茶器。
いままで、結婚の内祝いでもらった高そうなカップ&ソーサで
コーヒーを出していたけれど、
お砂糖やミルクを用意したり、
「コーヒーは飲めないので、お茶でいいです。」等、来客に言われ、
慌てること数回。
今年の家庭訪問は、日本茶にする!と夫に宣言。
そして、上生菓子を近くの和菓子屋で買うから!と
”家庭訪問”を口実に、和菓子屋で和菓子を買ったのは週末。
何事にも下調べが必要ですから…
ええ、こと食べ物に関しては予習は完璧にするのが我が家です。
残念ながら訪れた和菓子屋に上生菓子は置いていなくて、
どら焼きやきんつばを購入し
家族で堪能。
ふわふわで、「どら焼きがおいしい!」と言われるだけはある!
ただ、口はもう上生菓子を食べる気になっているので、
こっちが地元の友人に聞き、家庭訪問前日か当日に
上生菓子を購入予定で、いまからわくわく…。
日本茶は紅茶やコーヒーと違い、砂糖の数やミルクの有無を聞く必要もなく、
準備が楽ちん。
ただ、日本茶は上手に淹れる人と下手な人の差が大きい気がする。
亡くなった祖父はお茶が大好きな人で、
祖父の淹れるお茶はいつもとてもおいしかった。
お湯の温度や茶葉に気を遣って淹れてみても
祖父のようにおいしいお茶ではなく、何が違うんだろうと
成人してから、聞いたことがある。
祖父は私がお茶を淹れるのを見て、
「茶葉が少ない。もっと、たっぷり入れたらおいしい。」と。
それまでの2,3倍の茶葉を目分量で入れるようになったけれど、
「お茶淹れるのが上手ね~。」とよく言われるようになった。
祖父は高いお茶葉から、安いお茶葉まで、いろいろと飲んでいたけれど
安いお茶でも上手に淹れる人が、本当にお茶を淹れるのがうまい人だと思う。
不思議なことに、高い茶葉だからといって、
下手な人だと苦味しか感じない。
「高い茶葉なのよ!」といつも聞く親戚のおばちゃんの淹れるお茶は苦い…。
そういえば、山口県に住んでいた時、スーパーで買った八女茶が
とーってもおいしくて、毎日のように飲んでいた。
帰省のときも、実家のお土産にしようと同じ銘柄をスーパーで買い、
実家で淹れたら、おいしくなかった。
茶葉も淹れ方も同じなのに。
水が違えばこうも味が変わるのかと愕然とした。
夫の実家で同じ茶葉で飲んでも、おいしくなかったが、
山口に戻って山口のお水で淹れるとおいしい!
地域によって、水が違い、合う茶葉も違うんだと身をもって知った。
私は煎茶を好み、子どもたちはほうじ茶がお気に入り、
夫はそば茶。
さて、先生にはどのお茶を淹れようか。
「やっぱり玉露やろ!」と夫は言うけれど、
玉露は和菓子とセットでおいしさ倍増。
和菓子を先生が召し上がらないなら、苦いだけの気がする。
家庭訪問を口実に上生菓子と茶器を購入しようかとわくわく中。