朝起きたら、アメリカのパルからLineが来ていた。
「JET合格した!」と。
JETとは、AET(Assistant English Teacher)を送り込んでいる機関で、
この試験にパスしたということは、…
いつから英語の先生?いつ日本に来るの?日本のどこ?と
聞くと、
「アメリカを7月末に出る」
「どこに行くことになるかは6月に通知される」そうですが、
第3希望まで出したって言ってたよね?
どこ?と聞く、
1、神奈川
2.兵庫
3、広島
という順番で出したらしい。
神奈川は彼女が日本に来た時に訪れて気に入った箱根にまた行きたいから、
兵庫は私がいるから、広島は旅行で行ったときに彼女の住んでいる場所と
雰囲気がそっくりで、とても落ち着いたらしい。
彼女が言うには、「日本語ができる人は田舎に配属になりやすい」そうですが…
いやいや、都会のほうが少ないでしょ!
田舎はどの県にもあるから!と突っ込みを入れてしまった。
ちなみに、「あなたの都会って、どこ?」と聞くと、
「東京」らしい。
…東京が都会なら、日本は田舎だらけですよ。
私の住んでいるところなんて、僻地、山間部扱いされるのではなかろうかと。
ド田舎までいかない、”片田舎”くらいに思っているんですが。
彼女は日本に来るまでに、もっと日本語を勉強しておこう!と燃えていた。
ロンドンのパルの友人がAETで某県に配属された話を前に聞いた。
その友人は名前も顔も日本人ですが、イギリスに養子に出され
日本語の話せないイギリス育ち。
「ついに故郷に戻るわ~!」とルンルンで来日し、
まぁ、いろいろとありまして…、失意のうちに帰国した。
外見からして外国人なら、大目に見てくれるところもあっただろうけれど
名前も顔も純日本人すぎて、「はい?」となったらしい。
私も名前だけ知っていた時、日本人の友だちがいるのね~としか思わなかったほど。
あぁ~、どっちの気持ちもわかる…。
その上、配属されたところが田舎すぎたのも大きかったのでは?と思ったり。
やっぱり、田舎は閉鎖的ですから。
情報も都会とは違う形態ながら早いし、
彼女は日本人のつもりで、イギリス人で、
結局、どこにも属せないことを痛感したらしい。
そんなことを思い出し、”田舎に配属される”とわくわくしているパルに、
つい「田舎は閉鎖的だから、そのつもりで。」と
気分は嫁ぐ娘を送り出す親の気分。
「どうすればいい?」と聞かれたけれど、
どんなときも、あなたの持ち前のフレンドリーさで行くのよ!
道は開けるわ!メールも電話も時差ないから、
困ったらいつでもして~と伝えておいた。
海外文通をして、アメリカのパルたちの底抜けのフレンドリーさに
いつも励まされたし、素敵だな~と思っていた。
彼女たちの「ドアはいつでも開いているわよ!」というような
オープンさに慣れ、それが普通となって、
私もフレンドリーに前よりなっている気がする。
閉鎖的云々は鈍感で気づかないふりをして、いつもの彼女でいれば、
周囲の人々のドアも開けていける気がする。
彼女が楽しく日本で過ごせますように!と願わずにはいられない。