先日、ご近所の知り合いママさんと話した。
彼女の息子さんはすでに卒業しているけれども、
「○○先生はまだいらっしゃる?」とか
「4年生は何先生?」といろいろ聞かれるものの、
自慢ではないですが、顔と名前が一致しません。
娘の担任と息子の担任くらいが関の山で、
「それって、あのメガネかけた先生?」と聞かれると、
「さぁ、どうなんでしょう…」と全く役に立たない。
そんな中、そういえば、あの先生は異動されて…と話そうとするものの
名前がでてこない。
えーっと…若い、以外にこれといった特徴もなく…
”ツバメ先生”と呼んでいたんです、と話したところ
「ツバメ!!メイさん、若いのにそんな言い方するの?!」と
驚かれたり、笑われたり。
うちの叔母が一回り下の男性と結婚して、親戚中で”ツバメや!!”と
言っているのを高校生の時に聞いてから覚えた単語です。
ツバメ=年下の彼、なのだなぁ、と。
そんな話をしていて、ふと気づいた。
どこからツバメ?何故、ツバメ?
夫に「ツバメって知ってる?」と聞くと、
「意味は知っているけれど、理由は知らない。」というので調べてみた。
なんと、平塚らいてうに由来していた。
奥村博史(画家)が、五歳年上の恋人である平塚らいてうから一時的に身を引いた際、
己を若いつばめに例えたことが由来と言われているそうで、
「若い燕は池の平和のために飛び去って行く」と奥村は言ったのだとか。
それに対して、平塚は「ツバメならまた戻ってくる」と言い、
その後、ツバメは戻ってきたらしい。
たった5つ下でツバメとは呼べないわ~と現代の私は思ってしまった。
ところで、英語では、年下男性を好む女性のことをcouger(クーガー)と呼ぶ。
ピューマの別称で、狩りの能力が高そうで、うまいこというなぁ~と
感心した。
積極性があってよろしい!
若い彼のことを「ツバメ」なんていうけれど、英語ではどう言うの?と
アメリカのパルに聞いたところ、"cradle robber "と呼ぶらしい。
cradle:ゆりかご
robber:泥棒
うーん、まぁ、なんだかそのままな言葉でひねりも特になく、
言葉自体には面白みがないなぁ~と正直、思ってしまった。
ツバメとかクーガーとかいうのを期待していたもので。
ツバメのように若い先生も旅立って行きました。
立派になって戻ってこいよ~と思うと、ついツバメより鮭を連想してしまう私。
己をツバメと呼ぶ画家との感性の違いを見せつけられたわ。