ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

息子はスパイ

ドイツの小学校の先生をしているパルから手紙が来た。

私のパルたち、小学校の先生をしているパルが

片手はいるかもしれない。

そのうち、3人はドイツ人ということで学校についてよく話す。

前回の手紙でうちの息子のトホホ話を書いた。

国語の授業で目的は、”インタビューをして相手を知る”、

まずは身近な親についてインタビューしよう!という趣旨です、

と学級だよりに書かれていたので、

息子が私にインタビューしたら、

「本を読むのが好き」って言おうかしら、

「チョコレート命!」って言おうかしらと考えていたのに

全く聞かれず。

忘れていたころに、学校で息子の担任の先生に、

「太郎君からお母さんの好きなこと聞きました!」と

にこにこしながら言われた。

あら?読書?チョコ?手紙?何かしら?とわくわくしながら聞くと、

「お母さんの好きなものはお父さんです。

お父さんの好きなものはお母さんです。

お姉ちゃんが得意なものは忘れ物です。

お母さんにいつも天才って呼ばれています。」

と発表したらしい!!

クラスで?みんなの前で?先生にこそっとではなく?

きゃー!!!と赤面して帰った。

ちなみに、他の子は「お母さんは緑色が好きです」とか

「お父さんは釣りが好きです」とか言っているというのに…。

本当に同じ1年生か?

お姉ちゃんが”忘れ物の天才”ってことまでクラスに広めて…

恐ろしいスパイが我が家にはいるんですよ!

という内容を書いたところ、

ドイツのパルも教室で自分の児童たちに質問することがよくあるらしい。

大抵は、みんな似たり寄ったりのことをこどもたちは言うらしいけれど、

中にユニークだったり、ちょっと特別なことを言う子がいるようで、

そういうときに太郎のことを思い浮かべるわよ、と。

ただ、ドイツのパルは「子どもに彼らのことを聞くだけで、

両親についての質問はしないわね~。」と言っていた。

ちなみにこの話、後日談があって、息子に言った。

「今度、お母さんの好きなことを聞かれたら、

”料理”って言いなさい。」と。

息子は、翌日「先生に”料理がお母さんは好きです”って言ったでー!」と。

えらい!でかした!と思ったら、

先生は話を膨らませてくれた。

「じゃあ、太郎くんはお母さんのどんなお料理が一番おいしい?」

と聞いたらしい。

お好み焼き?(お父さんが作ってますが)、餃子?(中国人直伝!)、

筑前煮?(息子の好物)と思ったら、

「おにぎり!!」と答えてきたらしい…。

それはどう聞いても”料理のできないお母さん代表”ではないか…。

がっくりくる私を見て、「あっ、もう一個言った!」と息子。

餃子?煮物?何かしら?とまた期待を込めて聞くと、

「サラダ!」…農家の人にお礼を言ってください、

私の成果は微塵もない。

この後日談、日本のママたちに話すと爆笑だけれど、

海外のパルたちには”おにぎり”がいかにシンプルで料理に入らないか、

というところから解説が必要で、海外のパルたちは伝わりにくいのが残念。


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