ドイツの小学校教諭のパルが
「日本ではグループワークする?」と聞いていた。
何でも、ヨーロッパで学力テストをしたところ、
フィンランドが飛びぬけて素晴らしい成績を第1回目にしたらしい。
ドイツの児童の比にならないほどだったようで、
ドイツの教育学者たちはいったい、何がそんなに違うのか?と
こぞってフィンランドの教育現場を視察したらしい。
フィンランドで行われていたもの、それはグループワークで、
グループワークで子どもたちで学び合うことこそ学力を高める、
という結論に達し、ドイツでもグループワークをしよう!となったらしい。
私のパルは先生を中心として、先生が教える従来のやり方が好きで
グループワークをあまりしてこなかったため、
「私の教育方法は間違っていたのか…」と激しくショックを受けたらしい。
しかし、数年後、フィンランドの学力はがくっと落ちた、と。
その”学力が落ちた児童たち”はグループワーク重視時代で
学力が高かった児童たちというのは、
従来のやり方で教えられてきた世代だった、ということが判明し
ドイツでもグループワークは下火になった、と。
彼女はいま、自信を持って教室の中心で教えている、
と書かれている手紙を読んで愕然とした。
日本は今、グループワーク至上主義かも!
末っ子の園でも「子どもたちで答えを導き出す」ということを目的に
グループでの活発な意見交換を重視し、
小学校でも参観日には「では、グループで考えましょう!」でした。
どっちが効率が良いか、それはきっと先生が教える従来のやり方で、
どっちが面白いかと聞かれると、グループワークかもしれない。
小3の娘の参観日、三角形の仲間探しというテーマでグループで
仲間わけをしていた。
事前に担任の先生が作成したカラフルなストローによる三角形たち。
ストローの色=同じ長さ、なので、
正三角形や二等辺三角形を導きだしてほしい先生の期待とは裏腹に
全く違う仲間わけがあちこちで、されていて、
「これはどういうグループ?」と先生がつい質問すると、
「かわいい三角形!」とか「小さい三角形」と言った具合に
先生の想像の斜め上方向でした。
ちなみに娘のグループは「ピンクが入っているグループとそれ以外」
という仲間わけをしていて…
二等辺三角形に至るまであと何時間かかるんだ、これ…と笑ってしまった。
何をもってして”学力”と呼ぶのか、ということも大きいのだろうなぁ。