英語の好きな人、という認識が広がってきつつあるようで、
英語の質問がたまにくる。
海外の出会い系サイト自己紹介文にラブレターにネットショッピングのトラブルに…
「なんでもござれ!」の朝飯前です、と言いたいところですが、
結構な確率でロンドンやアメリカのパルたちに
「ちょっと質問~!!」と助けてもらっている。
年末にメールが来た。
”To speak English is fun."の日本語訳は?という質問で、
これなら簡単。
「英語を話すことは楽しい」・・・中学生のときに習ったtoの使い方~と思ったけれど、
ちょっと待って。
この英語、文法は完璧に正しいけれど、聞かない。
海外のパルたちと話してて使わないのよね~と気になった。
このことをアメリカのパルたちに話すと、
「文法的に正しいわよ。何がダメなの?」と言われる。
何が?
いや、何がって言われると、なんでしょう、この違和感。
そうねぇ~、もし私が”英語を話すことが楽しい”と英語で言うなら、
"It's fun to speak English."っていうし、そういう言い方なら何度も
パルたちから聞いたことがある、とアメリカのパルたちに話すと、
「確かに、”It's fun to speak English."のほうが自然ね。」と言われる。
この話をロンドンのパルに話すと、
「私だったら、”It's fun to speak English."って言うわね。
To speak English is funっていうのは、なんだか様子を述べただけで
ものすごい客観的(impersonal)な感じだから、
あなた自身のこととして言うのなら、
”It's fun ~で始める方がより自然だわ~。」と言っていた。
おぉ~!!と的を射た回答を得たので、そのことを質問メールをくれた人に
説明しつつ、「それ、あなたが誰かに言うの?」と聞くと、
「子どもの高校の冬休みの宿題。」との答えだった…。
英語の先生、「英語を話すことは楽しい」っていう自作プリントなんて、泣かせる!
それを訳せない学生がいますけれど~!というオチつきですが。
そういえば、大学時代、ハングル語の宿題プリントはすべて先生のお手製で、
日本語に訳しなさい、という文章の数々は辞書ひきながら訳しては笑っていたものだった。
「宿題だけはやりましょう。」
「クリスマスは一人で過ごします。」
「恋愛は敵だ。」といった具合の独身講師の悲哀たっぷりでした。
冬休みも終わりに近づき、我が家のこどもも宿題に追われている。