仲良しのオランダのパルから検査結果について主治医に呼び出された、
という手紙をもらった。
彼女はあまり聞きなれない病気になったことが去年発覚した。
日本語で何度調べても、何度その病気に書かれていることを読んでも
ちんぷんかんぷんで、
いまひとつ、きちんと把握できない。
ただ、その日本語で書かれた病名についての説明やパルからの話で
いくつかわかったことがある。
対処療法しかないこと、原因不明で治療法も未だ確立されていないこと、
発症を遅らせることを治療の要としていること。
そして、パルはすでに発症し、ステージ4と診断されたらしい。
ステージ4の次は手術で、手術の効果はその後10年しか持たない。
30代前半の私がその手術をして、
40代前半までを無事に乗り越えたとして、
その後はどうすればいいの?
私はどうなるの?
どこで人生の選択を間違えたの?どこが問題だったの?と
彼女の悲痛な叫びが手紙いっぱいにあった。
「あなたにとって、いいペンパルであろうとしているのに、
あなたについ愚痴ってしまうわ。
メイが日本にいるのは正解よ。私と同じオランダにいたら、
毎日同じ内容の長電話の相手をさせられるわよ。」と書かれていた。
40代を不惑という、惑わされない年齢らしい。
その前段階の30代、私も含め30代のパルたちは
「これでよかったのかしら?どうして、こうなったのかしら?」と
思い悩む人が多い年代の気がする。
「最善を尽くしてきたわよ!」と彼女の返事には書いた。
彼女へ向けてであり、私への言葉でもある。