ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

オランダのパルと2017年

オランダのパルからwhatsappでメッセージが来た。
彼女は2年前に突然、原因不明で治療法もなく、
いまできることは対処療法のみの病気になった。
日本で看護師をしているママさんたちにその病気について聞いても
誰も知らなかった。
もちろん、私も聞いたことがない病名で、
英語で読もうと日本語で読もうと半分も理解できてない。

私と同じ年で、あんなに元気だった彼女が
「1㎞も歩けなくなった」
「呼吸が苦しくなった」
「救急車で運ばれた」
「ステージ4って言われた」と状況は悪化の一途。
オランダの医師たちがいろんな薬を試してみたり、
これ以上歩行困難にならないようにリハビリしたり、
ちょっとでも足の負担を減らすべくダイエットしたりしている。
(すでに細いんですが…。)
手紙を書くのはしんどくなった彼女とメールやwhatsappで
連絡を取り合ってきた。

昨日、そんなオランダのパルから
「すごい落ち込んでいる。」と
ものすごい落ち込んだメッセージが来た。
なにもかもがうまくいかない、
病状は一向に改善されず、パートナーとの関係も悪化、
友達と連絡を取り合う気にもならない、
経済的にもきびしくなってきて、落ち込みがあまりにもひどく、
主治医に精神科の受診をすすめられたらしい。
2017年、何から手を付けたらいいのかもわからない、と。

話を聞きながら、できることから手をつけていこう、と
話した。
経済的問題は病気が治るまでくらい
パートナーにおんぶにだっこしてもらいましょう!
家政婦と庭師を常に雇える経済力がある彼女の家、
あなたの治療費くらい大丈夫!
自立心旺盛な彼女はいままでも折半でやってきたものの
働けない今、それができないのは誰でもわかるわよ~。

えっ?パートナーが病状のつらさをわかってくれない?
いますぐ彼の携帯電話番号を私に言いなさい!
私が国際電話で日本語で怒ってあげるから!
それか、あなたが「メイが怒ってるわよ!!」と伝えて、
それで改善しないなら、
「バレンタインのチョコは独り占めするから!」と脅してみる。

主治医が精神科の受診をすすめるなら、一度、受診したら?
取って食われるわけでもないでしょ?
人生経験の一つだと思って、オランダの精神科医がどんなのか
日本の私に教えるためのリポートだと思って。
精神科医が良くても悪くても、しばらく話のネタにはなるわよ。

彼女は「それでこそメイね!」と笑っていた。
パートナーには彼女が直接怒りをぶつけることにしたらしい。
経済的なことから遠慮して不満を言えなくなっていたのかも、と。
「あなたからの提案、いろいろあるけれど、
どれから始めたらいいと思う?」とオランダのパルに聞かれた。

「もうすぐバレンタイン用に注文したチョコレートが我が家に届いて、
それをオランダに送るわ!
まずは日本からの友チョコを食べて!
幸せな気持ちになったところで、精神科を予約したら?
今回はチョコの独り占めを許可するわ。
パートナーにあげなくてヨシ!」

「2017年は日本のチョコを食べてから、動き始めるわ」と
彼女も言っていた。
彼女は完璧主義者で計画もきちんと立てる人なので、
なにかもかも計画が立たないことや見えない病気の経過にも
苛立っているのだろう。
2017年、彼女のような原因不明の病気に苦しむ人に
少しでも希望が見えるような医学的発見があればいいと
願わずにはいられない。
医学は日進月歩、信じるしかないけれど。

 

 

 

 

 

 

 


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