ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

カタカナ英語と方言

こどもたちがデジカメに夢中で、私のデジカメをとられたまま。
それなら、新しいデジカメを…と探していて出会った言葉。
「エントリー向けカメラ」。
夫にどういう意味?と聞いて、「入門っていう意味やろ?」と言われる。
へぇ~知らなかったわ~。
エントリー向けって、どういう英語からきているのかと思ったら
entry level:入門、というところかららしい。

それにしても、カタカナ用語が好きな人って、一定層いる。
エビデンスは?」(evidence)と聞く人が仕事先にもいたっけ。
「根拠は?」って言えばいいだけだろうに、
根拠っていうのとエビデンスっていうのと早さは
変わらない気がする。
EBM(Evidence Based Medical)と医療関係者が使うとき、
ちょっとは省略されている気がするけれど、
それにしても、プンプン臭うのが仲間意識や特権意識。
若者が若者言葉を使うのとなんら変わりはない気がする。
自分の仲間内だけで伝わればいい、
わかる人だけわかればいい、と。
業界でしか通用しないカタカナ語も然り。

アイデンティティを自己同一性と日本語に訳すとき、
なんだかいろいろと物足りなさを感じるけれど、
エビデンスは根拠ってきっちり訳せるし、
EBMも医学的根拠とすっきり訳せる。
カタカナ英語にする必要を感じない。

そういえば、先日”スパイラルアップ”なんて言葉を聞き、
どういう意味かと調べたら、”好循環”らしい。
スパイラルアップと聞いて好循環と頭に浮かぶ人がどれだけいることやら、
なんて話をロンドンのパルにしたら、
「イギリスではそれはフランス語よ」と。
そうやって、学があることを暗に匂わすのはどこの国でも一緒でしょ?と。

カタカナ英語を織り交ぜて自分の学識をひけらかす類の人って、
どうにも好きになれないわ~。
どうせなら、全部英語で言ってほしいわ。

伝わってこその言葉だと思う。
そういう意味では、方言が一番私にはしっくりきて、
興奮するとつい、
「じゃろ~!!」(=でしょ~!!)と言ってしまい、
関西の友人たちに、「でた、メイの”じゃろ~!”」と言われる。

私の強い賛同は「わかるわ~」なんていう言葉より

「じゃろ~!!」のほうが友人たちにも伝わっている。 

 


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