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ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

花子の部屋着

着物

ピアノの発表会に着ていくのはこの紺色の小紋で、
帯はこれ、帯締め帯揚げはどれがいいのかしら…と
私が箪笥から着物を出しながら楽しんでいたら、
娘の花子が「私も着物が着たい!」と言い出した。

子ども用の着物なんて、七五三の着物しかないわ~と
思っていたら、あった。
浴衣が。

子ども用の浴衣だけで5枚ほどある。
私が買った既製品が一枚、
それ以外は洋裁を仕事にしていた祖母が私や妹にと縫ってくれたもので
私もずっと着ていた。
何度も私や妹は袖を通した浴衣なので、
よい意味でくたくたになっている。
娘に去年、着せようと思ったら、
もうおはしょりが作れない浴衣もあった。

おはしょりが作れない浴衣を部屋の中だからいっか~と
対丈で着せたら、花子はとても着心地が良かったらしい。
乾燥肌で冬は何を着てもちくちくする気がする~!という花子が
「これを着て寝てもいい?」と聞くので、どうぞどうぞ、と
浴衣にマジックテープの伊達締めをして花子は寝たけれど、
「とーってもよかった!」らしい。

私は祖母の浴衣が数枚あって、小さいと思っていたけれど
花子のようにおはしょりなしで着たらいいんだわ、
寝間着なのだし、と着て寝てみた。
伊達締めの位置と強さに納得いくまでがちょっと大変だったけれど
熟睡。

私も花子も寝起きはほぼ原形をとどめてなかったけれど
とても気持ち良かった。意外にあたたかい!
パジャマだと寝相なんて気にしたことなかったのに
浴衣で寝ると寝相の悪さを朝、痛感できた。

「部屋着はこれにする!」と花子は宣言し、
現在、浴衣で生活中。
浴衣に伊達締め姿で寝転がって本を読む花子を見ていると
いまはいつの時代だったかしら?と不思議な気持ちになる。

ズボンは股のところが気持ち悪いと言い、
スカートだと足が開き気味で、何度も私が注意してしまう、
そんな花子に着物は完璧。
着くずれしないように、と動くだけで所作も丁寧。
花子は浴衣の上に半纏を羽織って回覧板を出しに行って、
隣のおばちゃんを驚かせていた。

私が着るには短い着丈の着物が箪笥にはたくさんある、
親戚のおばちゃんや隣のおばちゃん、私の祖母の着物。
捨てるに捨てられない~と思っていたけれど、
花子がせっせと着てくれそう。