ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

二者面談とプロアクティブ

最近の話題は…こどもたちの”個人面談”のこと。
私がパルたちのこどもたちを親戚のおばちゃんのように
知っていて、心配したり、怒ったり、一緒に喜ぶように
パルたちも我が家のこどもたちのニュースで
一喜一憂してくれる人が多い。

こどもたちの二者面談、
小1の次郎は「ほんわかで、いつも笑顔で、お友達にも優しくて…」
小3の太郎は「どんなことも手を抜くということがなく、いつも一生懸命」と
もう褒め倒し。
小学生の二者面談って、こういうものよねぇ~と思いながら
花子の教室へ行き、絶句する羽目になった。

私の前の保護者に熱く学習面での問題点を
細かく指摘していた花子の担任、
花子のときも学習面かと思いきや、
「学習面は問題ないです」と各教科のテスト結果を
クラス平均と花子の得点グラフを見せられて一言で終了。
これで終わり~、問題なし~かと思いきや、
「性格が…」と性格のダメ出しが始まった。
「クールなのはいいけれど、一歩引いたところがある。
自分の殻を破ってほしい!
リーダーを目指してほしい!もっと積極的に!
いや、花子さんの性格はわかっているんです!
それでも、あえて、そこに挑戦してほしい!」と。

ペーパーではかなり良い成績になるだろう花子だけれど、
最近の小学校は”積極性”がかなり評価に影響するので、
その点で残念な成績になっている、ということを
先生は言いたいのだろう、ということはわかった。

花子の担任は家庭訪問のときも思ったけれど、
”会話”っていうよりも、一方的な”スピーチ”を
聞かされているような気分になる。
面談や家庭訪問で保護者とコミニケーションをとろう、
どんな価値観の親かを知ろう、という意識は皆無で、
「僕はこう思う!僕はこうしたい!僕は…僕は…」という感じで、
教室でもこんな感じなのだろうなぁ、
自分の言いたいことを一方的にぶつけるのね、と
先生の10分間スピーチを拝聴しながら思った。

しかも、否定形や否定的な言葉が多すぎる。
否定的なことを言うときは、
肯定的なことを前後に言ったほうがいいという心理学は
やっぱり否定的なことを聞き続けるよりは
確かに相手の話を聞こうという気分になるかもしれない、
と考えながら聞いていた。
前から思っていたけれど、褒めるのが下手な先生なんだろうなぁ、
という印象を受けた。

冷静沈着でマイペースな花子にまでリーダーになることを求める担任、
「もっと積極的に!!」と何度も言われたけれど、
クラス全員がそんな子ばかりだったら、船頭多くして船は山に上るかと。
いろんな子がいて、それぞれの長所を生かしたクラス運営…
っていうのは理想論なのかしら。

「花子はもっと積極的に!!って言われたわ」という話をパルたちにした。
積極的、ついaggressiveと表現したくなるけれど、
これはどちらかというと”好戦的”。
positive?とアメリカのパルに聞くと、
proactiveっていう言葉が適切だと思う、と言われた。
プロアクティブ?!
ニキビの化粧品だとばかり思っていたら、
そんな意味があったとは…。

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