ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

作文と自己顕示欲

夏休みの宿題に追われているこどもたちと同じくらい
夏休みの宿題補佐に追われている。
「私たちがこどものときは、親は宿題手伝ってなんて
くれませんでしたよね~?」とこどもの小学校の同年代の先生に
聞かれたことがある。
私の親もノータッチでした。
でも、いまのこどもたちの宿題はこどもだけで出来ない宿題が多すぎる!
「きょうもたのしかたよ」とか連絡帳に一言日記しか
書いてないレベルの小1の夏休みの宿題に読書感想文。
「たのしかたよ」って、小さい”つ”すら書き忘れるレベルに
原稿用紙2枚の読書感想文…。
それ、どう考えても親が手伝う前提じゃないの~!!と
叫んでいる小1ママさんは全国にいっぱいいるかと。

ほかにも例えば、小5の娘の夏休みの宿題に作文があった。
テーマは”非行”。
小5に非行がなにかをまず教えてよ!と保護者でブーブー言い合ったほど。
小5の花子も「非行ってなに?」からスタート。
えーっと…髪を染めている人?
「白髪染めは?隣の白髪染めしているおばちゃんは非行?」
あぁ、いやいや、そうではなくて、
ゲームセンターとか入り浸りの人、と説明すると
「っで、どこまで行けばゲーセンはあるわけ?」と聞かれる。
えーっと、家から車で30分以上行ったら…。
「どうやって入り浸るの?」と質問され…
「お小遣い貯めて?」と答えると、娘は「えらいやん!」と。。。

私も聞きたい!
小学校高学年の”非行”がなにかすらピンとこないこどもたちに
”非行”の作文書かせるって、どういう意味?

とりあえず、作文っていうのは”いかに自分のことを盛り込むか”だと
娘に伝えた。
非行っていうのは反抗期の人、と言えばわかりやすい?と聞くと
「あぁ~!太郎か!」と。
小3の太郎はただの反抗期で非行のひの字もいってませんが…。

それでは、なぜ太郎が反抗的な態度を取ってしまうのか、
反抗的な態度を取る太郎へのお母さんの接し方を見ていて
あなたが感じたことを書いたら、それは実体験も含まれて
あなたらしい非行の作文につながる、
という話をしたら、「いやだ」と言われた。

娘曰く、「プライベートなことを作文で書きたくない」らしい。
でも、実体験を含んだ具体的エピソードは読者の胸に響くものがあって、
という話をしたものの、
「私、そういう自己顕示欲の塊ではない。」と言われた。
ブログで日記みたいなことを書いているお母さん、
グサッときたんですけれど・・・。

結局、花子は当たり障りのない”非行の作文”を書いた。
「きれいにまとめているけれど具体的エピソードに欠ける」という私に
「そもそもテーマが私には面白くないし、
他人事過ぎて具体的エピソードとか無理。」と。
その口を鉛筆で作文にするだけで、立派な作文が書けそうなのに。