ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

今年の読書感想文

こどもたち三人の読書感想文が終わった。
やっぱり学年が上がるにつれて、語彙力も増えて作文の書き方も
ほんの少しずつとはいえ、蓄積されているのを感じた。
今年、一番大変だったのは、やっぱり小1の息子、次郎。
「きょうもあつかた」と書くレベルに原稿用紙2枚。
読書感想文の中の山は”すいかわり”。
すいかわりの体験を、もう一度、感動を呼び起こさせるために
スーパーですいかを一玉、買いました!
今年はすいかが高いのか、一玉1780円した。
これを割るの?!と葛藤があったことは子どもには秘密。

そんないろんな思いを込めてしたすいかわり、
次郎の作文では「すいかわりは、たのしかったです。」
・・・ちょっと待て!
「たのしかった」で終わらせないために、
わざわざ再体験したんじゃないの!
もっとそこをふくらませて!詳細に語るのよ、すいかわりを!と
次郎に力説した。
「ふくらませるって?しょうさいって?」と聞く次郎に
「詳しく書いてってことよ」と言い直したら、
「おぉ~!それならわかる」と次郎が膨らませたのは

マックスバリューでかったちょっとたかいすいかをつかって、
おかあさんがすいかをたかいたかいとうるさくて…」
いやいや、どこで買ったかはどうでもいい。
すいかが高いわ~とかもどっちでもいいのよ、
ふくらませるのは別のところ!と話すと、
「みどりいろで、まんまるで…」と次郎はすいかを語り出し…
わざとか?わざとやってるんでしょ?
という何度もさじを投げたくなる瞬間を抑えつつ、
たまにさじも投げつつ、完成した読書感想文。
担任の先生には心して読んでいただきたい!

三年の太郎は、今年はなかなかぴったりな本を選んだので
まるで兼好法師のように「心にうつりゆくよしなし事を、
そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」
(筆がのっちゃって、のっちゃって…)状態になっていた。

しかし、今年一番の出来は花子かと。
「私のプライバシーだだ漏れ」と花子は言っていたけれど、
やっぱり自分の体験から紡ぎ出される言葉には説得力があって
「ほぉ…」と私も感心させられた。