ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

桃源郷

フィンランドの教育は素晴らしいぞ~というブログや記事が
私のタブレットにここ数日、なぜかよく出てくる。
フォンランドで検索していないのに謎。

フィンランドの教育といえば、先生が院卒だとか
宿題がないとかこどもたちが机と椅子を使わずに
自由にどこで勉強していいなどなど、
いろいろと噂は聞く。

フィンランドのパルにいくつか質問をしたことがあるけれど、
宿題はないことはない。量は先生による。
教室のどこでどういう格好で勉強してもいい、
例えば、床に寝転がってやってもいい、というフリースタイルを
とる先生もいる一方で、
昔ながらの机といすを好む先生もいるらしい。

フィンランドのパルの11歳の娘ちゃんたちの先生は
それほど宿題も多くなく、フリースタイルでの勉強の先生に
今年は当たっているようだけれど、
2年ほど前は2年連続で担任をする予定だった先生の
指導方法や先生の価値観が古すぎていやだ、と
保護者たちが校長に抗議し、担任が変わるなんてこともあった。

その時、花子の先生もかなり濃い先生だったので、
フィンランドのパルから聞く先生の愚痴と交代劇に
「それだけで変わるの?花子の担任はこ~んなこと言って
あ~んなこともして、それでも変わらないわよ。」と話すと、
「一体、日本の学校で担任はどうやったら変わるわけ?」と
驚かれたりもした。

そして、彼女の末っ子ちゃんも入学して数か月、
「落ち着きがない」と、何度も担任から言われるらしい。
「あなたは子どもらしいこどもってわかるでしょ?」と
フィンランドのパルに言われた。
夏に末っ子ちゃんにも会った私、落ち着きがないって先生が
言いたくなる気持ちもわかるけれど…
”子どもらしい子ども”というフィンランドのパルの表現も
言いえて妙だとは思う。
「こどもの自主性やそれぞれの個性にあった教育をしてほしいのに
一律に机と椅子に座らせようとして、それができないこどもは
”落ち着きがない”って批判する。」と
フィンランドのパルは担任を評していて、
それはそれで新鮮だった。

オランダのパルの息子くんも学校に通い始めたばかりで
「言いたくはないけれど、ADHDのこどもたちに先生が手を取られて
ほかのこどもたちがおろそかになっているように感じる。
そういうクレームを言うママにはなりたくなかったのに。
本の学校はどう?」なんていうロングレターがきた。

フィンランド、アメリカ、オランダとほかの国の学校事情を聞いていると
桃源郷はどこにもないのね~と改めて思う。

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