私の中ではかなり日本語上級のアメリカ人の知人が
「日本語能力試験のN2の聴解が難しかった。」
とメールで書いていた。
(N1~N5まであり,N1が最難関。)
”聴解”、初めて聞いた。
それはもうリスニングって日本語でも言うわ~と
思っていたら、日本語能力試験で
「それではこれから聴解試験をはじめます」言っていた。
この分野を”聴解”と呼ぶらしい。
日本語能力試験だからカタカナは使わないぞ!という意気込みか?
「聴解が大変だったって言われて漢字が思い浮かぶ?」と
夫に聞くと「懲戒ではないだろうし、朝会?朝の会?」と
言っていた。私も多分、言われたら漢字が出てこない。
さて、このN2の聴解って、どう難しいの?と
香港のパルに聞いてみた。
彼女も4年前にN2を取得。
「聴解が一番難しいんですよ。」と言っていた。
すごい早いスピードで話すとか?
問題の1割は方言話者がでてくるとか?
株価ニュースでも読み上げたり専門用語が難解?と
各種、聞いてみると、
「一回しか読み上げてくれないんです!」と。
えぇ?!まさか1回しか言ってくれない?
英検でもTOEICでも2回流してくれるっていうのに…
変なところでシビア。
そのN2の懲戒ではなかった聴解、
私も夫とやってみた。
聞いたのはこれの最初の問題。
www.youtube.com
会社で女の人と男の人が話しています。
女の人はこれから何をしますか?
女:先輩!来週、海外出張なんですが
特にしておいたほういいことって、ありますか?
男:会議の資料は準備できているんだよね?
女:はい。
男:会社のパンフレット持った?
女:あっ、そうだ。うっかりしてました。
男:それと名刺は多めに持って行ったほうがいいよ。
前に足りなくなって、慌てて向こうで
コピーしたことがあるから。
女:それは私も一度失敗したことがあるので
今回はばっちりです。
男:あと、電子辞書は持ってたよね?
女:はい、大丈夫です。
「先輩!」から問題が始まるとは思わず、つい噴き出す私。
「はい、大丈夫です!」って、なんだ?
それはもしかして”ビジネス日本語”なのか?
電子辞書?スマホじゃないの?と
各種、突っ込みながら聞いた後に
「これから女の人はなにをしますか?」と聞かれた。
「海外出張の準備!」と思ったら、その回答がない。
1、しりょうをじゅんびする
2、パンフレットを用意する
3、めいしを注文する
4、電子じしょを買う
あれ?電子辞書を買うんだっけ?と考えているうちに次の
問題を読まれ…聴解のむずかしさがわかった。
これは日本語に突っ込んだり、笑っていたら
日本人なのに満点がとれなくなる危険な分野だとわかった。
アメリカ人から新しい日本語を学ぶとは、聴解…。