高次機能障害の友達と久しぶりにおしゃべりをした。
対面でのおしゃべりが久しぶりではあったけれど、
(それというのもうちのこのインフルエンザとインフルエンザと
インフルエンザで謹慎中のような生活をしていたから)
Lineに電話にと各種しているので、全く久しぶりな気はしない。
彼女は電話より会って話すほうが理解しやすいのだけれど、
「私は家から出られないのよ。ちょっと聞いて!!」と
電話をかけていた。
彼女はいまも月に1度の通院があり、そこで
「すごい言葉がよくなっているけれど、なにをしていたの?」と
驚かれたらしい。
そこで、特になにもしていなくて…と話したところ、
言葉がいろいろと増えているという話になったらしい。
それはもうおしゃべりな友人とよく話してて…と
内容は学校から勉強から家族から水道代からいろいろな話題を話す、
なんていう話をしたところ、
「それがすごいリハビリになっている!」と言われたと。
病院のリハビリでは使わないトピックスと単語だわ!と。
彼女のママさんにも、
「メイさんとのおしゃべりがすごい効果らしいから、よろしく!」と
言われてしまった。
なにがどういいのかわからないけれど、褒められた?
どのくらいの障害なのかな?
どんな言葉ならかわかる?
どんな単語でいえば理解できる?なんてことを考えずに
散弾銃のようにあちこちへと話が飛びながらしゃべって、
「ついてきた?どう思う?ねぇってば!!」とすぐに意見を求める、
このせっかちな私たちのおしゃべりがいいらしい。
「ちょっと待って、落ち着け。えーっと…」と彼女は私を落ち着かせ、
「それはつまり~っていうことやな?」と会話の内容を確認する。
「違うがな!!」と突っ込んだり、
「そうそう、それでね~…」としゃべり続けたり、
「あぁ…あの言葉がでてこない、ほら、シュではなくシャではなく…」と
私が言葉が出てこないでいると、
「メイも高次機能か!」と突っ込まれたり。
それを彼女のママが「テンポいいね~」と感心しながら聞いている。
そんな会話を2時間ほどしてきた。
「あぁ~!!日本語がでてこんわ!」とたまに彼女がパニクると、
「英語でも中国語でもいいわよ~。」というと、
「日本語がでてこないのにでてくるわけないやろ!」と
突っ込みが入った。
彼女、失語症って診断されているらしいけれど
こんな厳しい突込みを入れる失語症って…。
半年前から比べると、ものすごい進化している気がする。
脳って、いつまでも進化し続けるんだ!と感動すら覚える。
スウェーデンのパルのアパート名のカタカナ表記が
どう考えてもおかしいこと、
夫がご機嫌取りに買って帰ったスイーツがコンビニスイーツだったこと、
どうして夫は出張土産を家族分を買わないのか!とか
年上の男性がしっかり見えたのは独身時代のみの幻想だったのか等々、
病院のリハビリ教材にはないだろうトピックスばかりかと。
彼女のママに「また脳を活性化させに来てね~!」と言われた。
コツは私も彼女も会話を楽しんでいることだと思う。
(なんせ、ただのおしゃべりですから…)
やっぱり楽しいことは続けられるし、脳も活性化するんだと思う。