ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

塾ごっこと漢字

 

最近の小学校では漢字の書き取りをあまりしない。
私が小学生のときは、漢字の書き取りといえば、
「業業業業業業業業」と一文字ずーっと新出漢字を書かされ、
面倒くさいからつい大量生産方式で縦線をだーっと一行、
次に横線だーっと一行…というあまり意味のない宿題をしていた。
いまは「業界用語を知る業界用語を知る」といったふうに
ひらがなも含んだ文章で2行程度…の漢字ドリルをさせる先生が
こどもたちの小学校ではほとんど。
唯一の例外は、小5の花子の担任で、
新出漢字のみ3行!
花子は真面目に一文字ずつ書いていて、
つい「大量生産方式って知ってる?」と教えてしまいそうになった。


そんな小学生たちなので、漢字定着率がひどい。
そして、塾ごっこで勉強を見ている子にも
基本は算数だけれど、その子の漢字まとめテストが50点以下だと聞き
漢字くらいは、とちょっとすることにした。
最初のテスト(学校のまとめテスト問題使用)では
40点台。(50問漢字だけのテスト)
・・・と絶句してしまいそうになったけれど、
まあまあ、一回目だし、と来週も同じテストをするよ!と
問題が全く同じで順番も全く同じでやったら、
20点くらいは増えているかと思ったのに、
まさかの前回より下がる点数。

漢字は見ただけで覚えられる、という状態だった私、
書いても覚えられない太郎が意味わからん!と思っていたけれど
太郎は繰り返すことで漢字が定着してきたので、
同じ方法をその子にもやった。
しかし、同じ問題を3回やっても漢字が覚えられないの?と
私が頭を抱えることになった。
そんなとき、青いペンで書けば覚えられる!という青ペン学習法という
怪しげな方法を知ったので、かわいい青ペン1本を用意して、
「魔法のペンです。5回書けば漢字が覚えられるって。
間違えた漢字を5回ずつこのペンで書いてきて!」と暗示をかけておいた。
結果はまた来週のお楽しみ…。

漢字が苦手なその子や太郎と共通していることは
本を読まないことだと思う。
漢字テストをしていて、言葉の意味が分からないと
意味を聞く単語が多すぎる。
「公布ってなに?」「業界用語ってなに?」と。
業界用語を知らないの?ワイハとかジャーマネよ、と
ふるーい業界用語で説明することになる。

苦手な科目と得意な科目、どっちが教えることが簡単かと聞かれると
自分の苦手科目を教えることのほうが簡単なのかも、
と、この頃思う。
苦手だからこそ、つまづく箇所もわかるし、
どう気を付ければいいか具体的に言える。
得意科目であっても国語の勉強をしたことなんてないので、
漢字が覚えられない?なんで?にしかならない。
そういえば、うちの夫も私に数学の説明をし、
私がわからないというと、「なんで?」と言っていたっけ…。

苦手科目は説明もあっさり、深く突っ込まないでベイビー、
という気分になる。
得意科目は微に入り細に入り、どうでもいいことまで語ってしまう。
豊臣秀吉の奥さん、淀君の妹はお江で、二代目将軍徳川秀忠のママで…
淀君豊臣秀吉正室ではなくて、秀吉の正室はねねの方ね。
淀君とお江のお母さんは織田信長の妹で…と
テストにでない単語で頭いっぱいにしてしまう、
ということはよくあることなのかも。
社会と英語はやたらと細かく語りそうなので、
私には向いてないのかもしれない、と最近気づいた。