「大人買いしていい?」と先日、夫に聞いた。
いいよ、と何を買うかも聞かれずに言われた。
予算は?と聞くと、2万円…ということだったので
大人買いしました!国語辞典を。
以前から持っているのは一言多いことで有名な新明解辞典。とても楽しい!
有名な”動物園”の項目は
捕えてきたきた動物を、人工的環境と規則的な給餌とにより
野生から遊離し、動く標本をして都人士に見せる、
啓蒙を兼ねた娯楽施設。
といった具合に、動物園によっぽどの恨みがあるに違いない!
と思わせる。なぜなら、水族館には
水中にすむ動物を飼って公衆に見せる施設。
としか書かれてない。
「動物園も地上にすむ動物を飼って公衆に見せる施設、でよくない?」と
娘の花子が大笑いしていたが、
夫は「ふつうの辞書は動物園って、どう書いているの?」と
聞き、普通の辞書…と三省堂の国語辞典を買ってみた。
三省堂の国語辞典では動物園は
いろいろな動物を飼って〈多くの人に見せる/研究する〉施設
三省堂の国語辞典は新しい言葉を載せるのが早く、
スマホが載っている!ということで買った。
スマホ←スマート フォン。「歩きーは危ない」
という例文入りで発見!
確かに三省堂の国語辞典、カタカナ語が辞書を読むと多い!
スポイル(あまやかして)ダメにしてしまうこと、
なんてものも載っていてびっくりした。
スルー:取り合わないこと、なんてことまで!!
スリ…で始まるページは8割カタカナ語?というほどに
カタカナ語ばかり。スリラーまで入ってる。
そして、もう一冊届いたのが
角川必携国語辞典。
古語の表記まである、という紹介文を以前読み、
読んでみたい!と思っていた辞典。
動物園は「いろいろな動物を集めて飼育し、
一般の人に見せる施設」と素っ気ない。
これはもしかして、標準的な辞書を買ってしまった!?
面白くないやつか?と思いながら、
「なつかしい」を調べると、現代の意味と平安時代の
意味の違いが書かれている。
パラパラと読んでいたら、「高名」のところで、
「有名」と違う。つかいわけは有名を見よ、と辞書に書かれてあり、
「有名」のページへいってみると、
よくも悪くも世間に名をよく知られているのが「有名」。
「高名」には敬意がともなう。
「名高い」はよい意味で広く一般的に使う。
また「有名→著名→高名」の順に評価が高くなる。
と、使い分けが懇切丁寧に書かれてあって…
この使い分けコラム、へぇーほぉーなんです。
信仰と信心との違い、など。
(前者が教義を信じ、その宗教の儀式に従い守ること。
後者は教義に対しては必ずしも広く深い理解を伴わない場合、
との説明があった)
国語辞典や英和辞典などの辞典はすぐに使えるところにいる!
ということで、我が家は台所のカウンターにズラーっと
並べている。
子ども用の国語辞典も含めてずらーっと11冊…
「圧巻…」と夫に絶句された。
実は、遅れて辞書がもう一冊数日後に届くことは
黙っておこうかと。
木を隠すなら森に隠せ、
辞典を隠すなら辞典の中へ!