ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

暗唱の効果

小2の次郎の先生は暗唱をさせるのが好きらしい。
国語の教科書はほぼ暗唱、
本読みではなく暗唱!という噂を聞いていたけれど
始業式の宿題は早速、短い詩の暗唱だった。
小6の花子が「ある年齢を超えた先生って、
暗唱させるの好きよね~」と言っていた。
教師ではないけれど、花子のいうある一定の年齢には
きっと私も含まれているんだろうと思う。
幼児の英語教育には疑問を抱かずにはいられなかったけれど、
幼児への暗唱はなんの疑問も抱かなかった。

公文のカードで季節の俳句を子どもたちに覚えさせていた。
私の記憶では、2,3回やって飽きた…私が。
しかし、三つ子の魂百までは事実のようで、
意外に根強く子どもたちの記憶に残っている。

隣家の梅が咲いているのを見て
「梅一輪 一輪ほどの あたたかさ」と花子が詠み、
隣家のおじちゃんがいたく感心したり。
服部嵐雪松尾芭蕉の弟子の句。)

兄弟喧嘩をした太郎に「過ちは…」と言っただけで
「過ちて改めざる、これを過ちという、やろ」と言われた。
いや、だれでも間違うことはあるって言おうとしただけなのに
”過ち”って聞いただけで、条件反射で『論語』が出てくるのか!
と驚いたり。

「しっかり勉強するんだぞ!」と近所のおじちゃんに言われた次郎、
「学びて思わざれば則ち罔し。
思いて学ばざれば、すなわちあやうし。
勉強するだけではなく、自分で考えることが大事なんやで。」
なんて言い出し、
「次郎君、論語知っているんか!」と驚かれたり。
過去に教えたはずの私が「ど・・・どしたん?!」と驚いてしまうほど
こどもたちの頭の中には残っていることを改めて知った。

そんな我が家の最近は、
”Mistakes are proof that you are trying"
(失敗はきみが挑戦した証だ)
という紙を貼っているけれど、
「いや、挑戦せんでも失敗するのが人生ってものよ…」と
花子に言われた。11歳、人生にお疲れ中か?

 そのときには「意味がない」と思った暗唱、
意外に後で芽を出してくる。
暗唱と種まきって似ている。
芽がどういう形で出てくるかは未知数で、
忘れたころに芽が出てくる。