ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

『才能の見つけ方 天才の育て方』

末っ子の次郎、「学校が面白くないー」と最近、毎日のように言う。
「わかりきっていることをみんなでする。
僕、学校へ行かなくていい?家でお母さんと勉強するほうが楽しい。」
と連日のように言われている。

花子や太郎がするようにピアノやドリルをさせたところ、
次郎のピアノは二人のほぼ倍速で進み、算数は4か月ほどで
2年生の学習内容終了。
ということで、次郎はすでにわかっている内容をこれから3月まで
じーっと座って学校で聞く。
わかっていて、座っているだけなら楽でいいじゃん!と思っていた、
一般人の私。
先日、免許更新の講習会、30分がすこぶる苦痛だった。
同じような講習、ほぼ同じ内容のDVD…じっと座って耐えた30分、
なんて話を夫にしたところ、
「多分、次郎の授業はそんな感じなんだと思うよ。
俺もそうだったから。」と返ってきた。
そういえば、IQが高すぎて”海外の特別な学校へ!!”と夫も
中学時代、言われたことがある高いIQの持ち主だった。
もしかして、次郎も?とオンラインのIQテストをしてみた。
140とでる。
花子と太郎もしてみると、119~135とでる。
(3人には正解を指さしてもらう方式でテストをし、
それぞれ1回ずつ私がマウス操作を間違えて怒られた…)
そんなときに読んだのがこの本。

 

才能の見つけ方 天才の育て方

才能の見つけ方 天才の育て方

 

 巻末に簡易的ギフテッド診断テスト付とあるけれど…
これ、当てはまらない子いるの?というレベルでした。
「強い好奇心がある」「長い間物事に集中できる」、
「記憶力が非常に良い」といった、大なり小なりみんなそうでしょ?
というような内容で簡易的ギフテッド診断テストは全く使えなかった。

この本では主にアメリカで行われている現代におけるギフテッド教育について
書かれていて、とても興味深かった。
ギフテッド教育をしている私立の学校や大学のサマースクールに
行けるだけの知性があったとしても、お金がなくて諦める人がいること、
アメリカの公立小学校が最低限の学習から、法改正などに伴い
公教育という枠組みの中で新しい枠組みが生まれていることなどは
全く知らなかった。

また、ホームスクールで育ったこどもはそうでないこどもの約1.5倍の学力、
という文献の紹介もあった。
正直、全く不思議ではない。
家で教えるのがよい、ということではなく、少人数あるいはマンツーマンで
そのこにあったペースで勉強できる意味は大きい。
わからなければ止まり、わかればどんどん進む。
積み残しもなく進んでいけば学力も高くなる、と当然の結果に思える。

最後に、どーしても気になった!
日本語が変な個所が数か所…筆者は16歳からアメリカということなので
仕方がないのかもしれないけれど、それにしても揺れがある。
「ホームスクーリングで育った人」「ホームスクーラー」と同じ意味なのに
言い方が違ったり、(どうして言い換えた?と逆に気になったり)
「ツールと材料」というように英語が混ざったり、
(「道具と材料」でいい気がする…)
「親のコミットメントが求められ」といった具合。
「親の関与が求められ」だね、と日本語につい訳してしまう。
ボーディングスクール”と何度もでてくるけれど、
寄宿学校か全寮制の学校、ですよね?とか…中途半端な英単語が文章の端々にあり、
読みにくい!!帰国子女の英語交じりの会話を聞いている気分で
非常に読みにくい、と正直、思った。

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