ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

幽霊に会ったら

一昨日の台風のことは世界でも大きく報道されていたようで、
フランス、香港、カナダ、アメリカ、スペインと各国のパルたちが
「メイの家は大丈夫なの?」と心配のメールをくれた。
”地図で暴風圏を確認したけれど、日本は小さいし、
日本地図の中でもあなたの県は小さいし…”と、
ええ、その上、我が家は小さいし古いですから。
今回の台風は我が家の地域は大丈夫だったらしいけれど、
大阪の被害にニュースで驚いた。
そしていまは北海道の地震に絶句している。

アメリカのサウスカロライナ州のパルが台風の影響について
メールしてくれた。
忙しくて「我が家は大丈夫」とだけ返信したパルもいるけれど、
サウスカロライナのパルには「両親よりも長く過ごした祖父が亡くなって
小学生に戻った気分で涙が止まらない」と返信した。

If you need an adult to vent to
you can always email me. I'm here to listen and
I know sometimes family isn't the best for that.
(あなたが誰か大人に発散させたいときはいつでもメールして、
いつでも聞くわ、
家族って、こういうとき良い相手ではないって知っているから)

とメールをくれたので、それでは遠慮なく…と返信。
正直、こんなに寂しく思うなんて思わなかったし、
病院で長く苦しむことなく、よかったね~と思いつつ、
いままであまりにも長く私の人生の中にいたから
喪失感が大きすぎて対処できない。
お昼だけれど、おじいちゃんはどうしているかしら?
いま電話したらまた昼寝中かな?
そろそろヘルパーさん来たかな?と、つい時計を見て、
そうか、もうおじいちゃんはいないのかと気づく、の繰り返し、

サウスカロライナのパルは私のお葬式の選曲が気に入ったようで、
「私が先に死んだら、私のお葬式の計画はメイに任せる!」と。
…私より6つ若いのに私より先に亡くなる?
逆だって、逆!

My heart bleeds for you.(心の底から同情するわ)と
サウスカロライナのパルが書いていた。
実は、祖父の亡くなった日、祖父の4人目のひ孫が生まれた。
「生まれ変わり?!」と親戚一同が言っていたけれど…
私の祖父は結構な遊び人でして、
今頃はボーリングにゴルフに野球観戦にと大忙しで
間違ってもすぐに生まれ変わって人生を始めようなんていうことは
ないような気がする。

祖父宅から自宅へ帰る途中、夜に幽霊目撃情報多発の峠を通った。
夫も夜中に着物を着た女性を目撃して以来、
夜中には絶対に通らない!という峠道。
「もし、幽霊が見えたらどうする?」と花子に聞かれた。
車を停めて聞くね!
「うちの祖父を知りません?新人幽霊なりたてで道に迷っているかもしれないから
ボーリング場まで案内してあげてくれません?
うちの祖母も知ってます?もう膝は痛がってませんか?
いまはどんなことをして楽しんでますか?
たまには孫の夢の中にでも出てきてって伝えてもらえますか?」と
言いたいことも聞きたいこともたくさん。
子どものころ、祖母が「幽霊は怖くない。会いたい人がたくさんいる。
聞きたいこともたくさんある。」と言っていた。
私の祖父母もすべて他界してしまった今、
私も幽霊に会ったら、聞きたいことたくさん、
言いたいこともたくさん。

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