ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

盛り上がっている


肌で感じる、ということがある。
皮膚感覚で、なんていう表現を最近はよく目にする。
それって、つまり、肌で感じるってことでしょ?と思うけれど
きっとみんな”肌で感じる”より、もっと肌で感じるときに使っているのだろう。
数日前はアナウンサーが「5人家族は規格外」という話を
5人家族になって肌で感じたと話していた。

トランプとヒラリーが大統領の椅子を争ったとき、
アメリカのパルたちに「どうなの?」「どっちに投票するの?」と
いろいろ聞くと、
彼女たち(と数人の彼ら)は、毎回必ず、
「私は政治的な人間ではないけれど…」と、
”基本的に政治には興味を持ってないんだけれど”というような前振りがあった。
それはもう、"How are you?”と聞くのと同じで、
あいさつでしょ?と私が思ったほど。
それを言わなければ話が進まないの?と思うほどに
私のパルたちはみんな言っていた。

「普段は政治のことなんて、語らないのよ。でもね…」以降に続く話で、
あら、本当に政治に関心がないのね、という人は一人もいなかった。
みんなとても詳しくて、それ、どこの記事?
ちょっと私もその記事を読みたい!というような話ばかりで、
”自称”政治に興味がない人たち、どれだけ政治に熱いのかと
何度も驚かされた。

そして、例のキャバノー判事のときなんて、
誰も”私は政治に興味がないんだけれど…”なんて前振りはない。
「私が思うに…」という積極的な意見を何度も聞いた。
How are you?から始めない。いきなり本題!という手紙のように
それぞれに住んでいる州の色や年齢を感じさせる意見ばかりだった。

正直、控えめに言ってもトランプ大統領はどうも好きになれない。
私の政治思想とも信条とも全く違うし、
political correctness(ポリティカル コレクトネス、と日本語になってきた?)は
やっぱり必要だって!と、行き過ぎているトランプ大統領を見ていると思う。

それでも、敢えて、彼の功罪の成功の部分に着目するならば、
(失敗部分は私が列挙することもないだろうし)
彼は私のアメリカ人ペンパルたち、政治には興味がないと言い、
敢えて政治を語ることを避けてきた20代後半~50代の女性たちに
政治に意識を向けさせ、周囲と政治を語らせるようになった。

彼女たちのこども(10代)は銃規制のデモに学校をサボって参加したり、
Women's Marchに参加したり…。
そして、それらを私に教えてくれる親たちはこどもをとても誇りに思っていた。

「メイ、アメリカでいま何が起きているか知ってる?」
「トランプがなにをしようとしているか知ってる?」と
彼女たち(彼ら)の手紙は政治にあふれ、ほかの国はどうなってる?
どういう風に報道されてる?と聞いてくる。
オバマ大統領のときにはなかったこと。
そして、トランプ大統領アメリカ国民のみならず、日本の私や
ロンドンのパルにまで一挙手一投足を注目させる。
「あの国連のスピーチ見た?!」とロンドンのパルがメールしてきたときの衝撃!
ロンドンのパルがトランプ大統領のスピーチまで注目?と驚いてしまった。

でも、正直、そろそろもうちょっとどうにかしてほしい、と
アメリカのパルたちも思っているもよう。
政治が盛り上がっている!と肌で感じる昨今、
アメリカの中間選挙、日本で私も注目している。

にほんブログ村 その他生活ブログ 手紙・はがきへ
にほんブログ村