ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

芸術は偶然

三日連休に太郎の表彰式に出席してきた。
”アート”と名前がつくコンテストに入選したらしい。

こどもたちが毎年、夏休みの宿題に描く絵、
入選したことは数えるほどで、グランプリに輝くのは
「おぉ…子どもらしい」と思える原色でくっきりの絵ばかり。
我が家の子どもたちの淡い水彩画はこのコンテストに向いてない、と
毎年思っていた。

まぁ、小学生の出すコンテストなんて、こういうものよね、
審査員も子どもらしさを求めている。
そんな感じなので、小学校から出されたコンテスト、
はいはい、また子どもらしさ全開の絵か…と思って出かけた表彰式、
いやいや、これが全く良い意味で想像を裏切った。
”アート”だった!!

太郎の作品も全く期待していなかったけれど、
審査員から「偶然の産物だろうけれど、印象派のモネを彷彿とさせる」と
最大の賛辞をもらっていた。
ええ、”偶然”です、決して狙ったものではなく…。
ただ、これを評価するって…”アート”だわ!と思った。

そして、グランプリや審査員賞の作品たちのアート性の高いことに
表彰式でまたびっくり。
審査員のコメントも本気だ、子ども相手じゃないんだ…と。
ついでに、驚いたのがグランプリに輝いた子どもたちの
受賞スピーチ。
「このような賞をいただけて、光栄です。
私は精一杯努力しました!」と言う小学校低学年に驚いていたら、
次々とポジティブで上からな、どんだけぇ~と椅子からずり落ちそうなスピーチが続き、
「すごい…」と絶句してしまった。
太郎がマイクを握った時が怖い…会場の空気に流されて
「頑張ってないのに、こんな賞もらっちゃった」的なこと言いそう!!と
花子と言っていたら、スピーチはグランプリの人々で終了。
心底、ほっとした。

コンテスト自体は小さい無名なものだと思うけれど、
こんなにアート性の高いコンテスト、いままで子どもたちが小学校から出品した中では
なかったのではないかと思えるほどだった。
中学生、高校生、専門学校生に一般人まで…
へぇ~、ほぉ~と現代アートに浸った気分。
作品の中には、つい首を右に傾けて、左に傾けて、目を細めて…
それでもこの作品の”アート性が私にはわからない…”な作品もあったけれど、
そういうところも現代アートっぽかった。
わからん!!わからんぞ!!と言いたくなる芸術の爆発度合いだった。

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