ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

小学校算数という不思議

太郎が4年生になって、花子のときとは違うことにいろいろ気づいた。
花子は算数が得意で、「算数で躓く」なんてことはなかったけれど
多分、文系、きっと文系、絶対文系…の太郎はちょっとでも基本から外れ
応用になると途端に元気を失う。
それでも、家で予習にポピーをして、学校で授業を聞き、宿題して、
とやっていると、なんとか高得点をキープしている。
本人は「僕は楽々、高得点!」だと思っているところがめでたいけれど。

そんな4年生の算数の単元、いまは「変わり方」。
縦6cmの長方形があって、横が1,2,3...と増えていくと
面積はどうなりますか?といった問題。
基本は〇と△を使って式を作る。
x,yを使わずに〇と△…〇と△使うならx,yでもいいんじゃない?と
私は思ってしまうけれど。

そんな「変わり方」の単元で、マッチ棒4つで1つの正方形を作る、
という問題がでていた。
箱1つのとき、マッチ棒4本…
箱2つのとき、マッチ棒7本…
では、10箱のときはマッチ棒何本?と。

10までの数字、表で解くか式で解くか…と太郎と考え、
表が6箱まで書くようになっていたので、10箱までもすぐに表を書いた。

次に、マッチ棒37本のときは何箱?という問題があった。
マッチ棒が37本になるまで表を書く、と太郎は言うので、
「この問題がマッチ棒130本のとき何箱?」だったら、どう解くの?と聞き、
式を考えようか!と考えたけれど、
私の方法ではいまひとつ太郎が納得していなかったので、
夫に聞くことにした。
夫の方法のほうが私の方法より簡単で早かったので、そちらを採用!
太郎がいままで習ったやり方で式を作り、
「なるほど~!」と太郎も得心したらしい。

翌日、学校から帰宅した太郎に、
結局どのやり方が”学校的”正解だったの?と聞いた。
(小学校算数は学校的正解があって、それを外れると考え方や答えが合っていても
テストで×になるという不可解で不寛容な科目になっているので
学校的正解を書かないとテストで得点はとれない。)
「みんな表だった」と。
先生は太郎のやり方を「これでもいい」とは言ったけれど、
「表で解くほうが間違えにくい」と話したらしい。
37本にマッチがなるまで表を書く?!式ではなく?
これは表を書く単元なのか、それともいまは表をたらたらと書かせ、
学年が上がった時に、実はこうやって簡単に解けるんです!と教えるため?
謎だ…と思っていたら、太郎のお友達がピンポ~ンとやってきた。
「今日の算数を教えて!」と。
太郎、必死に説明するもののお友達の理解を得られなかったようで、
「お母さん、教えてあげて!」と言われる。
正解は表を書く、だったらしいけれど、式でいいの?と
聞きながら説明した。
「おぉ!面白い!!」と、その子はその解き方に目を輝かせていた。
算数の面白さに目覚めたらしい。文系の私は全く目覚めませんけれど。

帰宅後、その子はお母さんに「太郎君のママが教えてくれたんだけれど…」と
今度は先生となって「こういうやり方があってな…」とママさんに説明したらしい。
「算数がわからないと言っていたのに、目を輝かせて
すごくわかりやすく説明できるようになっていて感動した!ありがとう。」と
感謝メールをもらった。
みんなどんどん算数の楽しさがわかるらしい。
いつまでたっても算数の楽しさがわからないのは私だけ。

中学数学で乗法の交換法則(a×b=b×a)が正負の数の単元にでてきた。
「私、これ知ってたし!っていうか、小学校の先生も知っているハズなのに
なんで8×6が正解で、6×8は不正解とかにするの?」と
花子に聞かれた。
そのナゾは、小学校の先生にぶつけてほしい。