ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

気配がない

霊感は私にはない!けれど、
こどもたちが生まれてから、お葬式やお寺はちょっと怖い。
こどもたちが「あのおばあちゃんさぁ…」とだれもいない方を指さして
語りだしたりすることが幾度となくあった。

昨日、夫の祖母が亡くなった。
これで、私と夫の祖父母すべてが鬼籍に入ったことになる。
平成にすべての祖父母を亡くしたね、と夫としんみりと語った。
私が初めて会った夫の親せきはこの夫の祖母で、
「かわいい顔して~。色白さんやね~」と
いつも私をべた褒めしてくれて、おしゃれなかわいいおばあちゃんだった。
認知症になり、施設に入所して4年。
おばあちゃんには長い4年だったと思う。

お疲れ様、と思う気持ちとちょっと怖いなぁと思いつつ
お通夜に参列したら、清々しいほどおばあちゃんの気配を感じなかった。
霊感がないので、私が感じているものも違うのかもしれないけれど…
夫の亡くなったおじいちゃんは絶対にうろうろしてる!!という感じがしたし、
花子が赤ちゃんのときに亡くなった私の祖父は乳児の花子をあやしに
我が家まで真夜中によ~く来ていた。
花子が「じいじって、いつもニット帽かぶっているね」と
言うようになるほど。

私の祖母が亡くなったときは祖父母宅の2階の階段踊り場で
私が玄関を散らかしたままなのを祖母は見ていた!…気がする。
絶対におばあちゃん、いま見てる!!と思った。
怒りの念が届いた。
「メイ!!玄関の靴は片づけなさい。
玄関は家の顔だってあれほど言っていたのに!!」
という幼いころ何度も言われたお小言、私には届いた…けれど、
霊感がないので聞こえないふりで。

そんな話をお通夜の帰りの車中でしたら、
花子と太郎も同じことを言っていた。
「おばあちゃんは絶対にあの家にいたと思う。
しかも、じーーーっとお母さん見ていた気がする。」と。
ほら、やっぱり!
それ、絶対に「また散らかして!」って怒っていたんだわ。
「掃除機かけてよ!」とか念送っていたのかも。

「でも、こないだ死んだおじいちゃんはすぐいなかった」とも
みんな言っていた。
私も激しく同意。
おじいちゃん、さっさと遊びに行ったんだと思う、
「はぁ、やれやれ。遊ぶぞ~!まずはボーリング!」という感じで。
そうか、やっぱりみんなそういう気配って、感じるのね~と
言い合った。
誰も霊感がないので、各自、思い込み、ですが。

それでも、私たち、今回の夫の祖母の気配は誰も感じず、
「この世に未練はないってことなのかな。」
「成仏が潔い!」と言い合った。
おばあちゃん、お疲れ様…。