ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

太郎の家庭訪問

小学生の息子たちの家庭訪問もやっと終わった。
どちらの先生も一度、娘の時に担任してもらった先生なので
お互いにわかっている先生。

花子が中学生になって、改めて思うけれど
先生との相性は子どもも大事だけれど、親にとっても大事、
ということを感じた家庭訪問だった。

5年生の太郎の担任、私の苦手な体育会系の男の先生。
なにが苦手って、先生の独自ルールが多すぎて、
しかもその意味が分からない、納得できない、と思いつつ
先生の一方的なスピーチを聞き続けるような面談ばかりになる。
先生自身に保護者の話を聞こう、という意思はないのだろうと思う。

太郎の家庭訪問で、「太郎君は納得できないことがあると不満が顔に出る」
と言われた。
・・・普通じゃん!!と思ったものの、
「反抗的な態度が見受けられる。」と。
・・・不満が顔に出ただけで?
だから、別室で指導しました、と。
内心の自由憲法でも保障されているんですけれど…別室で指導案件?
それに、私の不満もいま顔にでてません?と思いながら
先生の15分間スピーチを拝聴。

「なにかあったら、小さなことでも教えてください」と言って
帰って行かれたけれど…どういう保護者がこの先生に相談しようなんて
思うんだろうか、と思ってしまった。

家では万年反抗期だけれど、学校では良い子だった太郎が
ついに学校でも反抗的な態度をとった?
それなら、家で今度は良い子になりなさいよ!と太郎に言ったら、
「僕、学校では反抗的な態度なんて、とってないよ!」と言われた。
こどもを全く信用できないので、太郎の仲良しメンバーのママさんに
「うちの太郎、学校では反抗しているって担任の先生が
教えてくれたんだけれど…そうなの?」と聞くと、
「アハハハ!!」と笑われた。

「太郎君が反抗?学校で?家での太郎君の反抗期すら想像できないのに。
遠慮がちで礼儀正しい太郎くんが?ないない。」と笑われたり、
「あの太郎君で反抗的って言われるなら、
うちの子は家庭訪問でどれだけ言われるか…」と暗くなるママがいたり。
しかし、中には「そういえば、太郎君が今日、怒られたって話を聞いた。」
というママさんもいた。
「でも、それはあの太郎君が怒られるのは珍しいなぁ、っていう話やったで。」
という話も聞けたり。

正直、先生に口答えや反抗的な態度をとる度胸は太郎にはないと思う。
それでも、不満や言いたいことがあるから、
それは顔にでるのだろうと思う。
それすらを”反抗的”と、捉えるのはやりすぎな気もする。

太郎自身は反抗的な態度をとってないつもりでも、
先生にはそう見えているらしいから、言いたいことがあったり、
おかしいと思うなら、はっきりと先生に「それは違うと思う」と言いなさい。
価値観の相違や意見の相違はあるのが当然。
それは反抗とは違うから、と話した。

花子の元担任でもあった先生、
「花子は、注意をするとちゃんと聞いていた」と評価していた。
この話をほかのママさんにすると…
「先生わかってないな!!」とあちこちで言われた。
「花子ちゃんは聞いてなかっただけだわ。右から左で。」と…
私もそう思う。
耳を素通りしていたんだろうな、と。
注意を聞き、自分の中で処理して考えている太郎と
右から左で表面的に聞いていた花子、
太郎の担任は花子タイプでいいってことか。

「右から左へ流しておけば。」とは言いたくても私には言えないけれど
夫は言っていた。
「はい、わかりました~!と流しとけ。そういう奴が出世するんだぞ~」と。
そうか、だからうちの夫は出世しないのか…。