ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

深夜のティータイム


高学年になった太郎のクラス、
去年の先生が甘すぎたこともあり、グダグダらしい、という話は
なんとなく聞いていたし、感じていた。
太郎の言葉遣いが悪くなった時、弟への言動が荒いとき、
「それ、学校で許されているの?学校でしているの?
先生は何て言っているか知らないけれど、我が家ではアウト!!」と
何度も注意した。
学校や社会よりきびしいお母さんの掟…と、こどもたちに呼ばれている。

今年になって、太郎のクラスの半数は宿題を去年やってなかった、
ということを知り、絶句した。
今年の担任は、「しめていきます!」の言葉通り、
ガンガンと飛ばしている…んだけれど、
そのやり方がいまひとつ納得できなかったり、理不尽だったり…と
小学校5年生の太郎が疑問に感じるレベル。
顔に出すと、それだけで”反抗的”と言われるだけでも十分に
理不尽だけれど。

bitter-chocolate3.hatenablog.com上命下服?ここは軍隊か?と聞きたくなる。

「昨日は怒らなかったことを今日の先生は怒った。
お母さん、なんでだと思う?」と太郎に聞かれた。
話の内容を詳しく聞くと、「先生…自分で作ったルール無視はあかんで。」と
思ったけれど、
ここはひとつ、有名な人の言葉から。
「だって、人間だもの」。(相田みつを

「まぁ、先生も人間だから、その日の気分もあるわ。」とフォローしたら、
「朝ごはん、食べる時間がなかったのかもね!」と太郎が言っていた。
あぁ、そうだ!朝食抜いたら、いらいらするもんね~と太郎と
言い合ったけれど…小さくいらっとくる。

そして、そういう”小さないらっ”が、毎日、積み重なっていく。
昨日は教科書を5,6人が忘れたようで、
「高学年の自覚が足りない!忘れた理由を言え!」と
一人ずつに忘れた理由を言わせて、1時間目が終わったらしい。
それについての太郎の感想、
「その時間って、無駄だと思う。
忘れたことは過去のことで、もうどうしようもないのに
その理由を言わせることには意味ないやん。
どうやったら、次から忘れないと思うかを考えて理由を言えって
言ったほうがよかったと思わん?」と。

ごもっとも!!
おっしゃる通り!
その叱り方は無意味、極まりない!!と強く太郎に賛同したいけれど、
担任批判はよろしくない、というのもわかるので、
「えーっと…先生の考えがなにかあったんじゃない?」と
先生の立場もフォロー。

こどもたちが寝てから、夫と紅茶を片手に管をまいた。
「忘れた理由を言わせるって、なにそれ?!」
「忘れる子に理由はないんや!」と
元忘れ物王者の夫は言っていた。
「立たせて理由を言わせて忘れ物をしなくなる?
それなら、ずっと立たせておいてもいいけれど、
本当に立たせることに意味があるの?
もっと建設的なことをすればいいのに…。
10歳の太郎の”どうやったら次は忘れないかを考える”ほうが
どれだけ建設的か!」と言い合った。

こどもが困れば忘れ物をしなくなる、
しっかり怒られたら忘れ物をしなくなる、
あれ、ウソですよ。
我が家の忘れ物王者の花子を見ていて思う。
何度も宿題を学校へ忘れ、
前日にやった宿題の提出をランドセルにあるのに忘れ、
何度も先生にも怒られているだろうし、
私も怒った。
っで、忘れ物をしなくなったか?

いいえ、全く変わらない。
だから、やり方を変えた。
怒っても意味はない、私のエネルギーの無駄遣いだわと気づいた。
花子が気が付くところに付箋を貼って、
(筆箱、ランドセル、連絡帳)
忘れる前に、忘れるたびに行動を促す。
付箋で足りない時には手に油性ペン、腕にも油性ペンで書く。
メモ帳を持たせて、とにかくメモ。
なんでもメモ。
そのメモ帳もすぐに紛失するので常時3つほど準備。

帰宅したら、一日を振り返り、
明日の準備はどうするかを一緒に考えた、
花子が小学校を卒業するまで!
ここまでやって、人並みな花子のようなタイプもいれば
太郎のように年に1度忘れ物をするかどうかの子もいる。
人はそうそう変われない、
いかに忘れ物をしないようにするかを親と考えてきてと
宿題にでも出すほうがよっぽどいいのに。
先生は怒られたら、こどもはなんでもできるようになると
思っているのかしら…と、ついチクリ。