ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

文章に人柄


先週、「PTAとしてプリント作成するんだけれど、手伝って」と
PTA役員のママ友に言われ、
プリント作成会議兼ランチ兼おしゃべり…のような
本来は何のために集まったんだっけ?という時間があった。

一言でいえば、とても楽しゅうございました…。
ランチもおいしく…と総括しそうになったけれど、
”文章には人柄が出る”これ、本当!!と思い知った。

某男性役員さんが作成した文章の手直しが主な仕事だった。
文章作成は仕事でもよくやっていらっしゃる…という話だったけれど、
「本当に?本当にこれを仕事でやってるの?
チェックは入らない?」と私は聞きそうになった。

まず、気になったのは「長い!一文が長い!」と
ひとつの文章が長い。

私、思うの。
なんでもやりすぎはダメ。
あれはやりすぎ。

と、反動で短文ばかりで書きそうになるほど、長かった。
1文がA4の紙に横書き3行。
いやいやいやいや…。
なぜ、長い文章がダメか、それはこれが良いお手本だ!と
言いたくなるほどの模範的な長すぎる文章。
長い文章がダメな理由、それはきっと
「主語は?言いたいことは結局、何?」と読んでいる人が迷子になるから。

的確に伝わることが大切だから、言いたいことをきちんと伝えようよ、と
3行の1つの文章をせめて2つに分ける。
重複している部分は削除で、
”~の方で”という”方”は丁寧に書こう、言おうという気持ちはわかるけれど
日本語としてはナシで。
~は~は、~の~のというのも文法的にアウト。
と、私が添削すると、「すっきり!」な文章で…
これはこれで私の人柄がでてしまった。

最後は穏やかで丁寧で、ママ友にも「私、日常も敬語表現なんです。」と
いつも言うような丁寧表現のママさんが微修正。
9割5分丁寧なのに、残りの5分が
「あのヤロー!!」なんて言い出すママさんなので、
毎回、ギャップ萌え。

最終的には丁寧で柔らかい文章の完成。
元教員のママさんチェックも入り、隙のない文書が出来上がった。
隙はないけれど、学校が出すような無味無臭プリントでもなく、
素敵な完成度だった。
多分、ほとんどの家庭では一読で雑紙リサイクル箱へ…だろうけれど、
そこには私たちの時間と労力と日本語への愛とランチが…入ってます。

1つの文章がとてつもなく長かったパパさんの息子君、
我が家のこどものクラスメートで、その息子君の作文が
教室に掲示されていたのを読んだことがある。
パパさんの文章を読み、「遺伝…?!」と思ってしまった。
こどもの作文は親の指導も小学生のうちは大きいだろうし、
似てしまうものなのかしら。
太郎と次郎の作文、オノマトペだらけですが…。
私は「ブーンと行って、くるっと回って、だーっと帰ってきた」なんて
書いたことないんだけれど…。
「わかるか~!!」とオノマトペだらけの作文に毎回、ちゃぶ台を
ひっくり返したくなってしまう。