以前、日本の東北に住んでいたアメリカのパルが
アメリカに帰国して数回目の引っ越しをしたらしい。
”studio apartment"へ。
(Flicksより。イメージ画像)
スタジオ アパートメント?
なにそれ?と思って、ネットで調べると
日本でいうところの1LDKかと。
広さは「日本より狭い!」とか…。
それでも、その狭い中で布団で生活し、日本で学んだ
小さいスペースで生活することがいきているとか。
彼女の手紙、要約すると”足るを知るものは富む”
という言葉を思い出した。
このときの”富む”は金銭的に裕福になる、という意味ではなく、
心の豊かさを意味する。
ここ数日、上には上がいるリッチなママさんたちの話に
「はぁ~」「ほぉ~」と私にしては珍しく羨ましくなっていた。
それでも、みなさんそれぞれに”小さな”、”ちっぽけな”と
他人の悩みにはみんな言える問題があったり。
「うちはうち」って、思いたいのに思えないジレンマに
自己嫌悪したりしていたけれど、
”足るを知る者は富む”、”気の持ちよう”だと思うことにした。
とりあえず、夏のボーナスが入るとすぐに
いつもやってきては「定期預金しませんか?」と勧誘にくる
夫の給与振込先の金融機関の営業のおじさんが来る前に
自ら準備した。
いつも「できるかぎり貯金したほうがいいですよ」と
かっさらっていくので、
自分の通帳に貯金しただけなのにおいはぎに遭った気分になる。
今回は”私が”お願いするんです!おいはぎを…。
営業にやってきた金融機関のおじさん、
「用意してくれているとはうれしいな!」と喜んで帰っていった。
金額のノルマだけではなく、件数のノルマもあるようで、
しきりに私にへそくり通帳を作るように言いながら。
仏教用語かと思っていた「足るを知るものは富む」という言葉、
老子の言葉だったらしい。
しかも、続きがあった。
「強(つと)めて行う者は志あり。」
(努力するものにこそ志はある)
なかなか悟りが開けない!!と思ってしまうけれど、
「足るを知る」と思い続けることも大事なのかもしれない。
「とりあえず、花屋へ行くわ。」と夫に言った。
(友がみな我より偉く見ゆる日よ 花を買い来て妻としたしむ
石川 啄木)
悟りを開けず、花ばかり増えそう。