ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

読書感想文で既視感

夏休みも佳境に入り、我が家のこどもたちの読書感想文も
3人すべて書きあがった。
ラストをかざったのは小学校3年生の次郎。

読書家の姉の花子と違い、小5の太郎や小3の次郎は本を読むのが遅い。
読書家といわれているけれど…それにしては読むスピードが遅い。
その結果、1冊の本を数日かけて読み、
「さぁ、感想文を書いて!」となると、
「…書けない!この本では書けない。」と言い出し、
また数日かけて別の本を読む羽目になる。

今回は花子には青春!な一冊を選んだ。
455ページの物語。
私が高校時代に読んで、胸を躍らせた青春物語!だったはずなのに
発行年月日をみると、どう考えても大学を卒業している。
あれ?
記憶があやふやになってきていることに一人、
ショックを受けた。

そして、太郎も苦労しながら原稿用紙5枚を書き上げた。
そこに至るまではバトル、バトル、バトル…
「日本語がおかしい!」
「字が汚い!」
「作文のルールはどこへいった?」と
つい厳しく突っ込んでしまったため、私も太郎も発狂寸前。
燃え尽きた。。。

と終わりたいところだけれど、次郎も。
こちらもほぼ1週間かけて読んだ本の感想を
「さぁ、書いて!」と促すと、ほぼ5行で終わった。

ということで、次郎に別の本を選んだ。
そして、次郎が書いていた読書感想文を読んで、デジャビュ
これ、花子の小学生時代を思い出すわ…と。

次郎の読書感想文、「なんか変だった。」とか
「ちょっと変だった。」「すごく変だった。」と
すべて「変だった。」で片づけられている。
どう変だったかを書いたら?ともっと具体的に書くように言うと、
「なんだかとても変でした。」と…。
花子は、「すごかった。」「とてもすごかった。」
「思ったよりすごかった。」と”すごかった”の活用形ばかりで、
だーかーら、なにがどうすごかったの?言い換えて!と
毎年、口を酸っぱくして言ったものだった。

今年からは、「っで、なにがどう変だったの?」と言うことに。
「変だった」も1回目は許そう。
同じ言葉を2回使うことは許されませんと話したら、
「なんかおかしかった。」と。
脱力している私の横で、夫が「さすが理系!」と言っていた。
そうか、理系の花子と次郎はこんなにも言葉に苦労するのか!と
気づいた。
そういえば、文系の太郎には「別の言葉に言い換えて!!」なんて
詰め寄ったことはなかった。
「作文のルールをそろそろきちんと覚えてくれる?」とか
「新しい漢字を作るのはやめようか。」とは言ったけれど…
文系のハズなのに。

毎年思う。読書感想文は夏休み前に来年は仕上げよう!と。
一人一人が1週間は費やした読書感想文、
毎年、こどもたちの文章に成長を感じる。