ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

ふつう

「花子ちゃんって、変わっているよね。」と
よく日本のママ友たちに言われてきた。
海外のパルたちには「落ち着いている」とか「成熟している」と
いわれる。
超がつくほどマイペースだったりするから?
13年ほど一緒に過ごしていて、しかも私の第一子なもので、
私にはこれがふつうの娘…。

先日、花子がついに念願の学年1位を取りまして…
「1位になったら、ほしいものがある!」と前々から言われていた。
「あぁ、スマホね!」とママ友たちに言われた。
いや、スマホではなくて…
「スイッチ?」(ゲーム機)
いや、それを欲しがっているのは夫。
花子が欲しいのは実体顕微鏡でして、
花子は熱く顕微鏡について語っていた。
「実態顕微鏡ゲット~!!」といまは選定に余念がない…
のかと思いきや、それほどでもない。
そもそも執着もあまりない。

「やっぱり1位を取るような子は変わっているのね。」と
いわれたけれど、ふつうの女子です、と思っていた。

もうすぐ5年生の太郎は自然学校という一大イベントがある。
4泊という長丁場。
太郎は「服を何枚持っていこうか。予備がいるよな。
パジャマも2セット持って行っていい?」と、
一か月ほど疎開するのか?田舎から田舎へ?という大荷物。
そんなに予備の靴下に予備の肌着って、予備がいる?と気になり、
ここはひとつ経験者の花子に聞こうではないか、と。

花子のときは確か体操服2セットに普通の服3セットを
準備した気がするけれど、実際はどうだったのかしら?
少なかった?と花子に太郎と聞いてみた。
「ずっと体操服だったよ。」と花子。
いやいや、4泊5日で体操服は2セットでしょ?と聞き返すと、
「肌着以外は着替えたのは2日に1回かな。」と…
男子か!と突っ込んでしまったけれど、それを聞いた太郎、
「僕はそういうの無理だから、やっぱり予備の服を持っていく。」と
鞄に予備の諸々を詰めていた。

そんな男子か!みたいな花子、先日、中学校から学級通信を持ち帰った。
いつもビックリマークが多い学級通信、
今回は2枚にもわたり、またビックリマーク多用っていうか乱用っていうか、
ここまでビックリマーク使えば、最早ビックリマークの意味は
薄いわ~とか思うことはいろいろとあるけれど、
読んで驚いた。

「保護者の方々へ 
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、先日、クラスで
ラインでのトラブルが起こりました…云々」

えぇ?知らなかった!知ってた?!と花子に聞くと花子も知らない。
ちょっと聞いてみる、と花子が電話したのは別のクラスの友達。
いやいや、同じクラスの花子が知らないのに別のクラスの友達が
知るわけがない…と思ったら、とてもよくご存知だった。
知らなかったのは花子だけ?
しかも、そのラインでのトラブルが男子生徒間によるものだったと知り、
男子なのにラインでコミュニケーションとる時代なのか?!と
隔世の感。

「みんなそんなにコミュニケーションとりたいものなのね。」と
花子がつぶやいていたのが印象的だった。

なにが普通で、だれが普通で、なんてものはなく、
みんな違ってみんないい。
誰かをありのまま受け止めるっていうことは、
誰かにもありのまま受け止めてもらえるっていうことで
誰にとっても居心地よい世界なのに。
なんだか、みんな必死なんだなぁと思ってしまった。