ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

未熟なのは英語?

ママ友から小泉大臣の”セクシー”発言について聞かれた。
国際会議でセクシーを使った小泉環境大臣
ただ、前の人の発言を引用しただけだと言われたり、
国際会議でセクシーってどうなんだ?と言われたり、
そんなことを説明すること時代が野暮だと小泉大臣が言ったり…。

そういうことを踏まえた上で、
海外のパルたち(非英語圏を含む)と政治的な話から下世話な話から
いろいろしたけれど、日本語で言う意味の”セクシー”なとき、
例えば「あの歌手の声がセクシーで好きだ!」とか
「彼のお尻ってセクシーよね」というようなときに使われるのは
sexyではなくhotだったのよねぇ…と思ったり。

そして、いろーんなことを考えると、
小泉大臣は失敗していると思う。
日本の政治家で、そして大臣で、いかに正確に相手だけではなく
日本国民に思っていることが伝わるかが大切なわけで、
そういうときに”sexy"なんて中途半端な英語を使うということは
誤解される恐れを含んでいるし、
実際、彼は誤解された。

そして、それに対して「そんなの野暮だ」なんていう回答は
説明を避けているようにしか聞こえない。
大臣でしょ?その前に政治家でしょ?
自分の意見をいかに正確にきっちり伝えるかが重要なのでは?と
彼の資質に疑問を抱いたり、
さすが「感動した!」で終わった人の息子だと感心したり。

小泉大臣の英語の未熟さというよりも
いかにきちんと正確に相手に伝えるかを軽視している姿勢に
対極にいたイチローを思い出した。
イチローアメリカ生活が長く、きっと英語もかなりできると思う。
それでも、彼はほぼ日本語で通し、通訳を使った。
イチローは誤った情報を出さない、誤解をされない、ということに
重きを置いていたといわれている。
実際にはロッカールームでチームメイトと冗談を言い合えるレベルではあったけれど
記者会見では通訳を使い続けた、そういう姿勢にプロ意識を見た。
野球選手がそれだけ”いかに正確に自分が伝えたいことを
相手に伝えるか”を重要視しているというのに
いわんや政治家が…と思ってしまうのは私だけなのか。

前出のママ友に「小泉大臣の英語力は未熟だと思うか?」と聞かれ、
彼の英語力を判定するほどの英語力を私は持ち合わせていない、
と答えた。
でも、彼の情報発信能力は未熟だと思う。
自分の言いたいことだけを言い、逃げる…ブログの世界でなら、
それはもうご自由に。
でも、国際会議ですよね?
日本の大臣として出席ですよね?
言葉が足りないなら補わないと、説明しないと…と思うし、
そういう点では未熟だと思う。