ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

同士を見つける

数日前、花子が中学校の先生の何が小学校の先生と違うか、
ということについて熱く語っていた。
我が家の中1の花子はバリバリの理系。

算数でも数学でも「公式は覚えない」人なんです。
はい?と思った文系の私、なんで?とつい聞いたら、
「どうやって求めるかを考えたら公式にたどり着くから
覚える必要はない。」と。
あれ?どこかで聞いたことある…と思ったら、そういえば
夫も同じことを言っていた。
とにかく公式は覚える!教科書の類題も丸暗記していた文系の私とは
全く違う。
そんな花子にとって、文系の先生だらけの小学校の先生と違い、
理系の先生があちこちにいる中学校は「通じる!私の言語が通じる!」
という喜びに満ち溢れている。
そして文系の先生にも「その発想、おもしろいな!」と言われ、
花子は喜んでいる。

文系の先生には花子は理解できないでしょう、
私にも全く花子の思考回路がわかりませんから!
中1なのに席替えしたら「月曜に行ったら自分の席がわからなくなった」
とか言っている。
席替え、9月だったけれどね…。
もう2か月同じ席のハズですが。。。
なに?これはなんの病気?と何度か疑ったこともあるほど。

そんな花子、先日ふと気になって、理系の先生に質問したらしい。
「先生、風船のことが聞きたいんですけれど」と。
風船?
何の科目?と私には全くわからなかったけれど、
その先生は「あぁ、界面活性剤の粒子か。」と、すぐに理解してくれて
花子の質問に答えてくれたらしい。
(界面活性剤の粒子が花子には風船のように見えたらしい。)
「小学校の先生たちには絶対に通じなかったと思うけれど、
中学校には”風船”で、界面活性剤がピンとくる先生がいるの!
私のコトバが通じるのよ!」と花子は大喜びしていた。
先生の解説も花子の疑問を超えるマニアックさで丁寧で深かったようで
花子はとても面白かったらしい。
花子により解説を受けたのに私には右から左で通過した面白さだったけれど…。

それでも、花子の”同士を発見”といううれしい気持ちはとてもよくわかる。
高校までいかなければ、バリバリ理系人間なんて発見できないだろうと
私は思っていたけれど、中学校にいたのか!
生徒ではなく、先生だったけれど…。
確かに理系。

花子は担任の先生にもたまに化学の質問を連絡帳でぶつけ、
「それ、むずいな。ちょっと調べさせて。」と返信をもらっていた。
”むずいな”って、先生、若いな!と思ったけれど、
「調べる」って、いい先生だね~と花子に話すと、
「多分、google先生に聞くんだよ。」と返ってきた。
・・・聞かなかったことにする。
三者面談ではまた「マニアックな質問をたまにされて焦ります」と
先生から言われそうな予感。