ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

I FEEL PRETTY

”女性にこそ観てほしい映画"というレビューに魅かれて
Amazonプライムで観た映画。

 

 "I FEEL PRETTY" (私はかわいいと感じる)
よくcuteとprettyの違いが話題になるけれど、
prettyは大人の女性の外見的なだけの美しさ、というイメージ。
cuteは雰囲気がかわいいとか小さいもの幼い女の子にも使える。

映画は、頭を打って、自分がすごくかわいく見えることから始まる。
すごい美人のつもりなので、上から目線で
「私の電話番号を知りたいのね」
「美しい私を誘う勇気のないあなたに私から誘ってあげる」
なんてことを言えるわけで…。
押せ押せに押されてボーイフレンドもできる。
「怖くて断れなかった」と言っていたボーイフレンドも
自信満々の彼女にどんどん惹かれていく。

顔も体型もずっと変わらないのに美しく見えていくのは
主人公の女性が堂々と振舞うようになるからだと思う。
いきすぎの上から目線は置いといて…。

そんなことを考えていた時、大学時代の友人から
FB(フェイスブック)経由で男性からメッセージが来たけれど、
「これ、誰だっけ?」とラインがきた。
「後輩?先輩?院生?全然、記憶にない。あのイケメン?」と
彼女は知っている男性をすべて言っていた。
「院の先輩で…イケメンかどうかは価値観による」と
返信した。
彼女はすっかり忘れていたけれど(つまりその程度の存在だったってこと)
私はしっかり覚えている。
別の友人が”イケメン”で、”モテモテ”で、
同じ学部の人には手を出さないけれど、すべての学部に元彼女がいるらしい、
と教えてくれたから。
「イケメンだけれど、気を付けて!」といろんな友人に言われ、
そのとき、「へぇ…この人、イケメンなのか。」とインプットした程度で
私にはイケメンではなかった。
友人に警告されてからも、ずーっと不思議だった。
彼のなにがそんなに女性(私以外)を惹きつけるのか?と。
そして、直球で聞いた。「なんで、モテるんですか?」と。
彼は「そういう話は長くなるから、どこかに座って…」と何度か誘ってきたけれど
私は「そこまで興味はない」と断ったことで、
”イケメンの先輩を断った”と友人たちに驚かれた。

いまならなんとなくわかる。”院生”っていう大人の雰囲気と
上から「俺は何でも知っているよ」っていう言い方に
若い女子大生たちはキュンってなったのだろう、と。
私はその時、そのイケメン院生より年上の彼(いまの夫)が
いたので、「3つか4つ年上なだけで、どれだけ上から目線のアドバイス。」と
いつも思っていたけれど。
卒業して数年経て、大学時代の友人がゼミ仲間との写真を送ってくれた。
そこには”イケメンの先輩”も”キラキラしていた女子大生”もいなかった。
みーんなふつうだった。
あの空間でだけ”イケメン”に見えた魔法だったんだろうなぁ。