花子の化学の塾の送迎で先生や花子から化学のプチトリビアを
聞くことになっている。
今日のトリビアは”希ガス”。
化学を花子と一緒に学んだ(私は途中で脱落したけれど)とき、
”希ガス”と習った。
しかし、『アトキンス一般化学』では”貴ガス”になっている。
アトキンス先生の解説によると、
周期表の右端に並ぶ18族を貴ガス(noble gas)という、
ほかの元素とは簡単に結びつかず、なにか高貴な存在を
思わせるので貴をつける。かつては希ガス(rare gas)と呼ばれ
反応性がゼロに見えた1960年代まで”不活性ガス”と呼ばれていた。
*2017年現在、教科書で”貴ガス”への移行が進行中。出典:『アトキンス一般化学 上』
知らなかった…。希ガスが貴ガスになっていようとは。
しかもほかの元素と簡単に結びつかなくて貴族みたいじゃん!的な発想で
貴族の称号を得るとは!
貴ガス、すごいじゃん!と私は一人興奮。
花子は「高貴な貴ガスって、アトキンスおじさんジョークじゃない?」と
一笑に付していたけれど。アトキンス教授!アトキンスおじさんじゃないから。
随所に面白く、クスっと笑える箇所が『アトキンス一般化学』には
ありますよね、と花子は化学の先生に話し、
「そう?こんな教科書、見る気なくなるわ。」と先生が言っていた。
上巻だけで250ページ以上あるし、いくらカラフルになろうとも
私も読もうという気が起きない。
無人島に『アトキンス一般化学』しか持っていけなかったら
1か月は泣くな、と文系の私は思う。
どうせ1冊なら『新明解国語辞典』を持っていく!
花子の塾にお迎えに行ったとき、先生に申し訳なさそうに言われた。
「宿題というつもりで出したわけではなかったのですが、
花子ちゃんがしてきてくれていて…
テスト勉強はどうだったのでしょうか?」と。
「テスト勉強、ふつうにやっていましたよ…」と返事をしながら、
宿題に渡されたドリルが3割程度しかできていなかったのは
テスト勉強していたからで…と私もつい言い訳。
テストが金曜に終わり、その日は一日遊び呆け、
土曜の午前中にだけ化学をやった結果です、すいません…と謝った。
ドリルも教科書も半日しかしてません…。
「先生に1時間分の質問を持っていけるまで化学しなさい~!」と
言ったんですが、やっぱり少なかったですか?と聞くと、
「午前中だけ?それでこの量ですか?」と驚かれた。
やる気ない生徒だなぁ…と思われたわけではなかったようで、ほっとした。
花子が本を読んで問題を解き、(『アトキンス一般化学』には問題がある)
高校でも学ばない単位計算を含めて理解している。
「中学生ができるはずがないのに。。。」と驚きつつ、褒めてもらった。
先生が驚いたのはgcm⁻³、これを花子が意味を理解している!と。
花子の塾のお迎えに行き、私が先生から数学を習っているような…
復習なのか新しい学習なのか新鮮な気持ちで聞いている。
これから3月末まで1か月間、ピアノと化学のボーナス期間。
テストはないし、思う存分にピアノと化学に明け暮れます!と
花子も化学の先生に宣言し、
「中学校の宿題とかは大丈夫?」と聞かれていた。
自習ノートなるものが毎日1ページ宿題としてすることになっていると
花子が話すと、
「自習ノート!懐かしいなぁ!なんの教科をいつもしているの?」
と先生に聞かれた。
「化学!」と意気揚々と答える花子に、化学の先生も
「・・・それ、いいの?」と絶句しつつ聞いていた。
「いまのところ、注意されてないから。」と花子。
担任の先生からのコメントには”状態方程式!!”とか書かれていたけれど。