ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

もう愚痴る

他人の話は話半分で聞こうと思っている。
「おいしかった」も「大きい」も価値観の差が大きい。
だから、具体的に数値で言われると安心する。

私が引き受けたボランティア、「月2回か3回の会議参加がある」
という話だった。
週1回あるか、ないかなのか、と。
12月からスタートするのですが…いまのところ月7回。
あと2回ほど増えるかもしれない…。
ちょっと!
話が違うじゃん!ほぼ週2ですやん…と愚痴ると、
「他人は少なめに言うものでしょ?」と高校生の娘に言われる。
月2回が週1回になったら、ちょっと多くない?とは思うけれど、
週2って、どう?
いや、週2を超えるってどう?
ロンドンのパルにまで愚痴って、「フルタイムのボランティア?」と
聞かれる。
ボランティア初心者なので、わかりませんが…
ボランティアにもフルタイムとパートがいるの?!
もしかして、下請けボランティアなんてのもいるわけ?
もう誰を信用していいかわからない…とすでに人間不信。
確認不足を棚に上げてこう言う人をいつも呆れるほうだったけれど、
言う。
「聞いていた話と違うんですけれど!」

スケジュールを事前に親切に電話連絡してくれた人がいた。
私と同じ仕事を別地域で担当している人。
電話の声や話し方から推測するに60歳前後。
事前に電話で教えてくれるんだから親切な人なのは間違いない、
そういうボランティアに推薦されるくらい地域の人に
人徳もある人に違いない、
(ブーメランで自画自賛も忘れない!)
それでも、電話での対応がとても感じ悪かった。
なんていうんだろう、ざっくばらんというよりも冷たく、
突き放したような言い方で…
本当は面倒くさいと思いながら誰かに脅迫でもされて電話を
私にしているのか?とすら思うほど面倒くさそうに。
しかも最初の電話で方向性の違いも知る羽目に。

その電話以降、私より年上の友人たち、知人にも
会えば必ず聞く。
「電話での印象はいまひとつだったけれど、
実際に会ってみたら、意外に素敵だった!なんてことある?」と。

みなさん、回答が同じだった!100%同じ!
「そんな人、いないわよ!!」と。
「電話でいまいちな人は会ってもいまいち」
「電話対応でほぼわかるわよ。」と、けんもほろろ
わかった!日本で聞くから、そうなのよ、
きっとイギリスやアメリカ、カナダまで聞けば答えは違う!と
期待を持って、あちこちに聞いたけれど、
そんなことある?!と驚くほど、答えが一緒だった。
ロンドンのパルに期待した答えが全く返ってこないけれど、
あなたにも聞くわ、と聞いてみた。
「電話での印象はいまいちで、会ったら素敵な人いた?」と。

”You asked about that, I remember. 
She sounds quite perfunctory."
(あなたがそれを聞いたのを覚えているわよ。
彼女はおざなりな印象だったと。)

ロンドンのパルにもすでに愚痴っていたとは…。
もちろん、電話でいまいちで会ってみたらいい人~
なんて人には会ったことはないらしい…。
電話でいまいちで、会ったら最高!とまではいかずとも
ちょっとぶっきらぼうな人だったのね…くらいの人に出会う
第一人者に私がなろう!という気概でいきたい!
撃沈した…と数週間後に愚痴るんだろうけれど。

いや、でも言わせて。
第一印象を覆すのはとーっても大変で(心理学的に言われている)
そんな中、いまひとつな印象を与えるっていうのは
とても残念なことなのよ。
リカバリーにかける時間がもったいないでしょ!と
マナー講師ではないけれど言いたい。
他人のふり見て我がふり直せではないけれど、
私も気を付けよう…と思った。

年上の友人たち

ママ友と久しぶりにお茶をした。
大人になってからのお友達作りはむずかしい。
職場が変われば、それまで仲良かった人と疎遠になったり、
いままで仲良くしてきた人とも受験が近づくとギクシャクし、
学生時代の友人とも子どもの成長とともに疎遠になり…
って、疎遠になるばかりじゃない?!という話。

私も疎遠になったママ友や友人はたくさんいる一方で、
かれこれ10年以上の付き合いで、ママ友から友人だわ~と
思うような人もいる。

お茶をしたときに、ママ友(私の中では、まだ)に聞かれた。
「あのメイさんと仲良しの佐藤さんはいくつ?」と。
えーっと…かれこれ6年の付き合いで、
学年でいうと8つ上だったかしら、と話すと、
「そんなに年上のママさんと仲いいの?!」と驚かれたけれど、
それを聞いたママ友も私より学年で言うと6つ上。
ママ友から家族ぐるみで仲良しな友人も学年でいうと3つ上。

”同郷”ということで方言で盛り上がる友人は私より15歳上だけれど、
「ちょっと、ここだけの話ね…」と住んでいる地域の
悪口を毎回言い合う。
同郷の人にはわかる”あるある”ネタで。
ここが故郷のこどもたちにはわからないだろうけれど、
ここが故郷ではない私たちには違和感しかないわよね!と
毎回、ほぼ同じネタで言い合える。

こどもたちが生まれてから、ママさんたちの年齢が
いままで以上に気にならなくなった。
話していて心地いい人とは長く付き合えるし、
そうでもない人とは最低限の大人のお付き合い。
年齢が上の友人たちを見ていると、
「私もこんな50代になりたい」と思う。
我が家のこどもたちの反抗期をいくら語っても、
「いまが華!メイさん、怒鳴れるって、若さだわ!」と感心される。
ある意味、通じてる?と思うレベルで聞き流される。
それでも、あとから、「そうか、いまが華なのか。」と
ストンと腑に落ちて、
「怒鳴れる私って、まだまだ若いな!」と思うことにする。

年上の友人たちは私の失敗にもとても寛容で、
反抗期のこどもと同じ土俵で戦った話をしたら
「私も息子の襟元を無言で掴んだわよ、朝5時から!」と
あの温和なお兄さんと?!おしゃれなあなたが?!と
10年後の今はまるで想像できないことを語ってくれたり、
「あぁ~、私もやったわ!」と同じく失敗談を語ってくれたり、
「こういうのが便利よ」と先回りしてプレゼントしてくれたり、
気を遣わせない気遣いが、やっぱり違うわ~と感心したりする。
年上の友人たちの生き生きとした日常を知ると、
私の10年後も楽しみになってくる。

数日前、私より7つ上のママさんと話していた。
「あのママさんは若いからさ…」と彼女が語ったママさん、
私の2つ下なんですけれど…。
「ってことは、私も若い?」と聞くと、
「あんたは違う!ぎっくり腰したんやろ?」と…。
腰痛ベルトをつけているいま、返す言葉もございません。

"The Castaways"


"The Castaways"

読み終わった…。
ジャンルはBeach Readということで、
浜辺でリラックスしながら読む本だとか。

浜辺でリラックス…この本を読みながら?
「うざっ!」をしゃっくりよりは多く言う女子高生街道まっしぐらの
娘に、「同じ単語をいつも言うって、語彙力の少なさを表し、
それが無意識で表出しているのだとしたら、
危惧すべきことなのでは?」と喧嘩上等!と喧嘩を買った私が
言うのもなんですが…
あっちでも不倫、こっちでも不倫…もしくはドラッグ、
な話を浜辺でリラックスして読む…
「マジで?」と何度言いそうになったか。

あらすじは、4組の友達夫婦の内の1組が事故死したことにより
和気あいあいとして見えたグループ内で不和。
このグループがまたグループ内にいとこがいたり、
同棲していた元彼、元彼女もいれば、
そことは別に不倫関係もあれば、三角関係未遂もあり…
つい紙に人物相関図を書いてしまった。

ミステリーの本にたまに見る人生相関図、
一度も確認したことはないけれど、
この本には人物相関図いる!
私は途中で誰と誰が夫婦だったっけ?と見失って、
ノートを見て確認…。
いや、私、なにをしているんだ?と自分で呆れた。

31冊目の洋書を10月31日に読み終わった。
次の本で300万語を読み終えることになるけれど…
300万語読んでも、
きっとわからない単語はまだまだ多いのだろう。

EMSがロンドンへ到着

私がロンドンのパルに送ったEMS、ついに到着した。
18日に近くの小さな郵便局から。
(それほど大きくない郵便局だけれども、
仕事の早い国際郵便にわかっている局員さんがいる!)
翌日には大阪の国際交換局に到着し、
どうやら朝の1時04分に!
それから発送されたのは16:30…まではわかっているのに
そこからの更新がストップしていた。

1週間経過しても更新されず、
ロンドンのパルにメッセージを送った。
「もしかして、郵便事故?EMSなのに?!」と。
そうすると、ロンドンのパルが「まだストライキ中」と。
…まだやってたのか!

そして待つことまた数日…。
10月28日に到着!つまり10日かかったのか…EMSなのに。
EMSの情報では「配達予定日:  」と配達予定日が空白のとき、
ロンドンのパルから
"The parcel JUST arrived."
(ちょうど荷物が届いた!)
EMSの更新、遅っ…と心の中でいつものように思う。

今回、彼女に送ったのは祖父母の家にたくさんあった
おちょこととっくり。
日本酒好きの彼女に使う?と聞くと、喜んでいたので
送ってみた。

「この…人形の食器のような超ちっちゃいカップでは、
雫ほどしか酒が飲めないのでは?
酒嫌いだけれど、仕方なく飲まなければいけないときに
使うもの?
それとも、お祝いなどでのみ使う形だけのもの?」と
長文で質問がきた。
・・・それ、おちょこ!

日本では普通にそれ使うわよ。
「本当に日常使い?」と驚かれた。
お酒に強いロンドンのパルにはお猪口はいらなかったかも…。

お猪口をいくつか送った際、緩衝材の代用に
彼女の大好きな”足袋靴下”を入れた。
夫に「プレゼントなのに、おちょこを靴下で包む?
新品とはいえ、抵抗がある…」と言われながら。
確かに、口につけるものだから、新品とはいえ靴下はダメ?
と思いつつ、そのまま封をした。
ロンドンのパルもアメリカのパルも、
チョコレートとせっけんとハンドクリームと
全部同じ箱に袋なしで入れてましたから…もしくはキッチンペーパー使用。
チョコにハンドクリームのラベンダー臭がする…
なんてことは気にしないに違いない。

小包が届いたとき、ロンドンのパルに聞いてみた。
「おちょこを靴下で包んだのは…どう思った?」と。

”I opened the box and thought it was a really cleaver idea."
(箱を開けたとき、賢いアイデアだと思ったわ!)
とお褒めの言葉をいただいたので、夫に、
”See, I told you so!" 
(ほら、言ったじゃん!)と小鼻を膨らませながら言っておいた。
ただし、人を選ぶ…というのはあると思うので、
私の友人限定でしようと思う。
友人たちには私の雑さはバレてきているので、
「まぁ、メイだから」の上にあぐらをかこうかと。
EMS到着に10日かかるなんて…。

軽く読める本

オランダのパルから手紙が来た。
「あなたが読んだ”Beach Read"が面白そうだったから
私も読み始めたところよ。
誰かからおすすめされた本を読むなんて、久しぶり!」
と書かれていた。

"Beach Read"は確かに面白かった…気がする。
今年一番のおすすめはいまのところ
"The Brilliant Life of Eudora Honeysett"ですが。

Beach Readというのはひとつのジャンルとしてあるらしい。
バカンスのとき、ビーチで軽く読める本。
な~んにも考えずに読める本、好きです!
”休憩用の本”と私は呼んでいるけれど。
社会学的な本やノンフィクション、救いのない本を読んだ後には
休憩用の本がいる!
洋書ではSophia Kinsellaの本が私にとっては休憩用の洋書。
しかし、ほかにもリラックスできる本を書いている作家は
いないかしら?と探している。

そんなとき、Beach Read作家として、これ!と目にしたのが
”The Castaways".

まだ半分…半分でレビューを書いてはいけない、と思っているので
レビューではないけれど、途中経過の一言感想をば。
気軽に読める軽い本って、どういうのを想像するか。
例えば日常の一コマ。
育児中のママのさわやかで幸せな優雅な朝食風景とか…
そこには反抗期の中高生なんて、もちろん登場しないし、
起こしてもらった上に文句言う反抗期の子どももいなければ、
朝から「いい加減に起きなさい!」と階下から叫ぶママもでてこない。
優雅にコーヒーを飲むママさんがでてくるだけで、
朝から水筒を探してバタバタさせられて、
ぎっくり腰が痛くて腰痛ベルトを巻いて額に青筋立てているママ
なんてシーンも登場しない。
まるで休日のような優雅な朝食風景を読んで現実逃避…、
というのは日本の私が想像する軽く読めるもの。

アメリカのBeach Readはこれなのか?!と衝撃を受けた。
3組の友達夫婦がでてくる。
そのうちの二人の女性がfirst cousin、
第一の従妹…ではなく、従妹のこと。
”また従妹”がsecond cousinと呼ぶことを知った。
この3組の友達夫婦、従妹同士もいれば、元カレもいて、
不倫相手も…
えーっと、夫婦が誰と誰で、
不倫しているのが誰と誰だっけ?と混乱する。

ビーチで、バカンスを楽しみながら、不倫の話を読む…
それ、全然軽く読めないんですけれど…とげんなりしてしまって
なかなか進まない。
軽く読める本探し、意外に大変。

熱く語る

ロンドンのパルから雑誌が3冊届いた。
"3 magazins"という手書きの附表とともに。
「もう少し雑誌を買いためてから送ろうと思っていたけれど
家から出られないあなたには必要でしょ?」と
一番最初に息子がコロナに罹患したメッセージを受け取ってすぐに
郵便局から発送してくれたらしい。
ほぼ2週間後に届いたけれど。

家族全員が感染し、ほぼ2週間は家から出ず、
その上、ぎっくり腰にまでなったので私もスロースタートの
社会生活中。
私のぎっくり腰がいかに痛いかを話しても、
経験者たちには「それは軽症」と言われる。
これで?
そろそろ1か月くるのにまだ痛いんですけれど!
よっこいしょ!で動くのはまず無理で、
よーっと…よ・・・よ・・・っこい・・・・・・しょ、
という感じで、隣の70代のおばちゃんより動くのが遅い。
立ち上がりさえすれば、あとは動けるのだけれど、
しゃがめない、「いててて」の言葉なしには。
そんな私で”軽症”とは。
ぎっくり腰の”重症”が恐ろしすぎる。

そんなぎっくり腰軽症のまま私もロンドンのパルに
お返しにEMSを送った。
ロンドンのパル、いつも、「はい???」というようなものを
欲しがる。
みんなそれぞれ趣味が違うし…とは思っていても、
今回、ロンドンのパルが日本から手に入れたいと言ったものが
相変わらず変わっていた。
しかも、議論の種になった。
あんなものから、価値観や生活などの議論になるとは…
ロンドンのパルとも激戦を繰り広げ、
日本の我が家でも各自が熱く語ってしまった
ロンドンのパルが欲しいの~と話していたもの、
”醬油さし”。

あなたは家でどんな醤油さしを使っているの?
から話が始まった。
我が家はごく一般的な…どこで買ったっけ?というほど
よく見かける醤油さし。
ロンドンのパルに写真を見せると、「NO!」と。
なに、NOって?
ロンドンのパルはもっとかわいい醬油さしをご所望で
アマゾンで探しているけれど、でてこない。
日本のあなたなら、かわいい醤油さしなら、
あそこのブランド!みたいにわかるでしょ?と言われまして…
NO!と今度は私が言う番。

かわいいを追及するのが好きな日本人でも醤油さしに求めているのは
そこじゃないの~!
液だれしないとか、たくさんで過ぎないとか、酸化しないとか…
かわいさなんて求めてない!
日本の家庭の醤油さしはほぼ無骨なものばかりよ!
醤油さしは醤油さしの機能追及をするべきよ!
毎日のように使うのに、そのたびに液だれしてきた日には
発狂するわ!といかに醤油を使うかについて熱弁をふるった。
日本とイギリスで熱く、醤油さしについて語り合った。
わかったことは、私は機能重視で見た目は気にしないけれど、
ロンドンのパルは機能はほどほどで、結構、見た目重視。
機能か、見た目か…その妥協点は…と
アマゾンの醤油さしの画像を送り合いながら、
このレビューによると…と熱く語っちゃったよ、2時間ほど。
醤油さしで2時間語れる人、私たち以外にいる?と笑いながら。
そして、結局は明らかに見た目重視の醤油さしを
ロンドンのパルは注文。
「イギリスにも配送してくれて、この金額!」と
金額も許容範囲のものを。
うむ、確かに日本の私が買って送る送料より格段に安い。

そして、そのときに話題になったのが”おちょこ”。
祖父母の家でたくさんの酒器を発見してもらって帰った。
捨てるには忍びなく…。
お酒飲まないのに…。
新品で箱入り、問題はちょっと古いこと。
ロンドンのパルは日本酒好きなので、「おちょこいる?」と
聞くと、「素敵!ぜひ!」ということなのでEMSで。
前回のサプライズEMSはイギリスのストライキ
ぴったりバッティングしてしまい、約10日かかった。
今回はストをしていないようなので、すぐ到着するはず…。

18日にかかりつけの郵便局から発送!
19日01:04 大阪国際交換局に到着
19日16:30 大阪交換局から発送
えーっと、今日は26日ですが、EMSここから変化なし!
更新できてない?とリロードしてみたり、
毎日のようにチェックするけれど、
うんともすんとも…。
EMS、こんなに遅くなってるの?!(前は3日ほどで到着していた)
もうこれ、航空便と変わらない。
航空便でも2週間前後で以前は着いていたというのに。
(ただし、今は航空便の小包を受け付けていない)
19日から表示が全く変わらないEMSに呆然としている。

消失マジック

我が家のこどもたちがよくするマジックに消失マジックがある。
基本は食べ物でする。
食べるだけ…はい、消えた~!と。

私も現在、消失マジックに遭っている。
嗅覚、消えた…。
37,4度が最高だったのに、コロナで嗅覚が消えるって
本当だったのか?!と驚いた。
鼻が詰まらなかったので、嗅覚がなくなったことにも
しばらく気づかなかったほど。

コロナで外出自粛期間中にママ友がおでんを作って
もってきてくれた。
鍋で温めても全く匂いがしないから、
薄味のおでんなのかな?と思っていた。
食べても薄味?と思う私の横で、夫と中学生の息子が
「あごだしかな?」と出汁の味について話していた。

同じく外出自粛期間に友人が「お弁当屋に行くから、なにがいい?」
と聞いてくれたので、「唐揚げ弁当5つで!」とお願いした。
唐揚げの有名店だったようで、
「ごま油の香りがすごい!」と夫と中学生の息子が言う。
味も濃い目でご飯が進む味だったらしい。
・・・私と高校生の花子は味が薄い、と塩コショウを振った。
塩コショウの味しかしない。

夫が袋麺を調理した。
みそ味だったのに、食べても味噌の味がしない。
「醤油ラーメンだと思ってしまう味」と私が話すと、
高校生の花子が「えっ?!醤油じゃないの?」と驚き、
「味噌やろ?」と中学生と小学生の息子が言う。
味噌…でも、味がしない。

家族で一番の嗅覚をもっていたのに、全く匂わない。
トイレの芳香剤や入浴剤は匂う。
でも、食べ物の繊細な味などは全くわからない。
高校で調理実習をした花子は
「どんどん塩入れて、入れすぎって言われた」とか。
お味噌汁の味噌の量に自信がなくて、
私も最近、味見をしてもらっている。
繊細な味と香りは本当にわからなくなって、途方に暮れている。
きっと数週間で治る!と信じていたのに
新聞に「コロナになって数か月経つのに嗅覚が戻らない」
という話に呆然としてしまった。
消失マジックの終わりを待っている。