ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

涙が止まらない

あの日から1年が過ぎたのだけれども、もう1年、まだ1年、という感じ。
あのテレビから流れる映像のあまりのひどさに思わず目を疑い、
テレビを消したいのに、見続けてしまった。
とても現実のものとは思えず、増え続ける死者や行方不明者に
ただただ祈ることしかできなかった。

あの日から、子どもを突然として奪われる不安に駆られ、
仕事を早退して、子どもを保育園に迎えに行ってしまったこともあるし、
子どもたちを3人数えて、やっとほっとできるようになったり、
いつも手元にこどもがいないと不安に思うようになったり、
ちょっとした震災の映像にも涙が止まらなくなったり。

関西にいる私が平静でいられない、ということを四国の友人に
話したら、彼女も「私もこどもが突然、いなくなったらと想像して
涙が止まらなくなるよ」とメールがきた。
関西や四国の私たちでさえ、こうなのだから東北のおかあさんたちは、
当事者の方々はと思うと、やはりまだ1年、と思ってしまう。

この一年、ただ家族が一緒にいられることが、どれだけ恵まれているか
どれだけ幸運なことか、そのことに気づかされた。
足るを知る、を考えさせられた一年でもあった。
(「足るを知る者は、物に満たされず貧しくても、心が豊かである。
逆に、足るを知らない者は、富めりと言えども心が貧しいものである。」)
私たちは消費だけを目指し、原発に依存してきたのだろう。
今一度、何が必要で、その犠牲に何を払うのか、
考えるべきときがきたのだと思う。


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