ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

19歳のお気に入りの日本文学

国文学専攻のアメリカ人の大学2年生からお手紙が来た。
私は日本文学を専攻していたわよ~と前回の手紙に書いていたので、
活字中毒の人に出会えて、嬉しいわ!」と。
川上弘美村上春樹、少女マンガが好きらしい。
幅、広いなぁ~と思いながら、私もコバルトからハーレクインから
漫画から川端、芥川と結構、幅広く読んでいました。

「あなたのお気に入りの作家は?」と書かれてあったので、
奥田英郎を紹介しました。いつも笑わせてくれて、ほっとさせられて、
作品によって波もなく、私にとっては安心できる小説家です。
彼女の”最も美しいと思う日本文学作品”は”Manyousyu"とあった。
マンヨウ シュウ?はて?マンヨウさんなんて作家、いたっけ?
最近の流行作家?と思いつつ、
読んでいて気づきました。万葉集だということに?!!!
えぇ~!!
そこから便箋一枚程度にわたり、アメリカの19歳の女の子が
万葉集の日本語の美しさを書いているんだけれども…アンビリバボーでした。
日本の19歳でも「万葉集は美しい」なんて言葉、でてきたら驚くのに
アメリカの英文学専攻の女の子よ!19歳よ。
えぇ~?!でした。
日本語の美しさを語っていたけれども、彼女が日本語で読んだのか
英訳で読んだのか不明だけれども、英訳で読んだなら、
私もその英訳を読んでみたい~と思った。

彼女にも"OIC”というスラング(OIC=Oh,I see.の略)を知らなかくて、
"Office International Culture"(国際文化局)かと思ったのよ~と前回の手紙で
書いていたら、「正直、私も何のことかとわからなかったわよ。」と。
彼女も文章のスラングに悩まされているらしい。
「日本人のあなたにスラングを教えてもらうなんて!」と驚いていた。
いや~、若いあなたが知らなかったとは、と私もびっくり。
私と同じ年代の人は、「スラングなんて、中高生が使うものよ。」と言い、
大学生の彼女は「高校のときも使わなかったわ~」と。
一体、誰が使ってるの???と思ってしまった。

にほんブログ村 その他生活ブログ 手紙・はがきへ
にほんブログ村