ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

ギャップ

スペインのパルからの3回目の手紙が届いた。
彼女の祖母は第二次世界大戦でスペインに避難したドイツ人。
ドイツ人学校に通ったり、ドイツに留学したこともあり、
スペインでも「何人なの?」と聞かれることもあるとか。
祖母がどんな思いで、祖国からスペインに来たか彼らは知ろうとも
しないし、全くわかっていない。失礼な質問だわ!!と。
たった3通の手紙から想像する彼女は、自分のアイデンティティーに
揺らぎなく、勉学に励む真面目~な女子大生。

っが、今回の手紙の後半でびっくり。
彼女は自分の髪の毛の色を染めるのが大好きで、いまの髪は
基本的には黄色で、ピンクのメッシュらしい。
赤のメッシュも入れたいけれど、青もいいし、
カラフルな髪の毛が好きなの~、と。

えぇ~!?どんな髪の毛?!と驚いていたら、
東京の女の子たちのようなロリータファッションも好きらしい。
ただ、「人間性を疑われない服装をしなさい」と母がうるさいの、と。
私の人間性がすばらしいのはあなたにもわかるでしょ?
私が好きな服装をすればいいと思っているんだけれど、どう思う?と。

真面目なドイツ系スペイン人の像が、ガタガタと音を立てて崩れました。
いや、真面目なんです!手紙を読んでも、文字を見てもわかる。
でも、黄色にピンクに赤の髪の毛って、目がチカチカしない?と
思ってしまった私はもうおばちゃん?

最近、気づいたことは、パルたちよりもパルたちの親の心境が
わかるようになってしまったということ。
大学生のパルたちは友達感覚で、「親が小うるさくて、嫌になるの~」と書くけれど、
なにについて小うるさいかを読めば、
「そりゃ、言いたくなる!」と思ってしまう。
うちの子が同じことをしていたら、
ガミガミ、ガミガミ、ガミガミ、ガミガミ…(以下、延々同じで3時間ほど説教)
あなたも親になればわかるよ、と。

アメリカの女子大生に、「うちの母を(ペンパルとして)紹介しようか?」と
からかわれたほどに、親たちと意気投合できそうな今日この頃。
親になって思ったのは、親への感謝より、
「すいませんでした。」と親への謝罪かも、
とアメリカのママ友と言い合った。
どれだけ心配かけたか、どれだけ愛されているかは親になってよりわかる。
因果応報というか、これから私も子どもに片思い状態になり、
散々、怒ってしまうんだろうなぁ。



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