娘がいま初めでシリーズものに夢中になり、
制覇しようとしている。
娘が初めて夢中になったシリーズは
『まじょのいのり』 中島 和子著。
アメリカの英文学を専攻していたパルに
「あなたにとって読書とは?」と聞かれた。
パルにとっては、
「家族と子どもで終わる一日の中で
自分自身のためにすること。」らしい。
この言葉の寂しさ、奥深さ、子どもが3人いて
子ども中心の世界を生きている私にもよ~くわかる。
実は、最近は専ら雑誌ばかり読んでいる私。
第一子が生まれるまでは1日2冊単行本を読むペースでした。
それがめっきり読んでいない。
私にとって、読書って何なんだろう…と思いつつ、
過去に読んだ本を考えた。
小学校のとき覚えているのは『空色勾玉』萩原 規子著。
中学校の時は『赤毛のアン』シリーズ。
アンのこども時代より『アンの青春』や『アンの結婚』といった
大人になったアンのほうが好きだった。
高校時代は、『エイラ』シリーズ! ジーン・アウル著。
子ども時代を思い出せば、私は修学旅行や運動会よりも
本やそれにまつわるいろいろを思い出す。
中学でも高校でも司書の先生に恵まれた。
学校の先生に良い思い出はあまりなく、恩師はいないけれど
司書の先生はみんな素敵でした。
登校してすぐに図書館に行き、前日に借りた本を返し、
学校で1冊読んで、下校前にまた借りる…という生徒でした。
「メイさん以上に図書館に来る子はいないから!」と
司書の先生にいつも言われていた。
教科担任の先生よりも司書の先生と話した時間のほうが長いかも。
中学でも高校でも新しい本を図書室に入れるときには、
リクエストある?と聞かれ、
私しか読まない本だろうけれど…とリクエストしてました。
女性という性に私の中で精一杯抵抗していたような。
読んだ本を思い出せば、そのときの私を手に取るように思い出す。
読書は私にとって、その時のテーマがあるのかも。
久しぶりに単行本を買った。奥田英朗著『我が家の問題』。
子どもができてから、読書は息抜きができる軽いものに変わってきた気がする。