アメリカのパルが仏教の勉強をしているとメールがきた。
”Nichiren daisyonin"と。
日蓮大聖人?!
あなたはどういう仏教かと聞かれまして、
お茶を日本に広めたのは臨済宗の開祖、栄西ということは覚えている。
高校時代の日本史の先生がおっしゃっていた。
「出身地が君たちと同じだから、覚えるように!」と。
いまでも覚えてますとも!
それ以外はといえば、
踊り念仏は一遍上人だったっけ?
念仏を唱えれば極楽と言ったのは誰だったけなぁ~?
法然上人?
そういえば、実家は浄土真宗だった…というレベルです。
父は祖父に「墓なんて買わんと、生前にお金は使わな損!」と言うような
信仰心に全く篤くない家風で育った。
お坊さんの説法もいまひとつ私の心には響かず、
「ほぉ、この説法でおいくら?」とつい考えてしまう罰当たりです。
アメリカのパルに「信仰心は素晴らしい!あなたもそう思うでしょ?」と言われ、
きっぱり、「いいえ、全く。」と即、NO。
子どもたちには、自分の頭で考えて、善悪を判断しなさい。
いつも正しい人なんていないから、盲目的に信じないこと、と
常々、言っている私。
宗教なんて、その対極。
それに宗教はお金がかかる。そこにお金を使うほどの余裕はないわ。
困ったときは神がこんな私でも助けてくれる。
それでこそ、私と違う寛容な神ってものでしょ?
でも、宗教に救いを求める人がいて、宗教で救われる人がいるのも知っている。
私には必要ないっていうだけのことで、と話したら、
「確かに宗教は寄付、寄付、寄付…よね。」と。
彼女は敬虔なカトリック教徒の両親に育てられ、
何の疑問も持たず信仰していたものの、こどもができてから中立になったらしい。
でも、”信仰心”は素晴らしい、と。
私たちは”信仰心”の話をしていたはずが、気が付いたら
血液型占い、干支、星座占い、どれを信じる~?という話に。
「その急激な軽い話題への転換は何?!」と夫に驚かれたものの、
”信じるもの”という意味では一緒です。
彼女は日本人の友人に血液型を聞かれたものの、アメリカではあまり知られておらず
自分の医療記録を探し出して確認し、「O型よ。」と告げたらしい。
その後、友人と疎遠にでもなったのか、
「O型って、ダメなの?」と。
いやいや、O型っていうのは、おおらかで寛容で、大雑把でフレンドリーで・・・
ええ、私もO型ですよ。
A型の夫が私の後に掃除をするような掃除をいつもしてますとも!という話をしたら、
「あぁ~、私も掃除は得意じゃない。」と彼女も呟いていた。
うちの夫は、休日に「よし!掃除しよう!」と言い出し、一家総出の大掃除がたまにある。
これが嫌で嫌で…と話すと、「それはちょっと、夫さんが優しくないわねぇ~」と。
私はアシスタントとして、ちょろちょろ仕事しては、すぐに休憩するので、
「そんなんやったら、仕事やったらクビやで、クビ!」と言われる。
義父が義母に言う口癖を真似て。
義母はこれを言われても、まじめにしっかり働くA型ですが、
私は「クビですか?!ラッキー!!」で終了するO型です、という話をしたら
「だから、あなたが好きなのよ!」と告白された。
いやぁ、照れる。